「TOKYO PAT」4徳
「TOKYO PAT」4徳
この「TOKYO PAT」は、戦後に作られたと思われる学童向けの廉価版の4徳ナイフのようだ。
刻印は2本とも同じで、鞘表に馬が駆けている横向きの図柄のマークと「TOKYO PAT」、2つ重ねの山の“入り山形”に「久」のマーク、「446962」?の数字、さらに5㌢の目盛りも刻まれている。
サイズは、2枚目の写真の上が鞘長9.3㌢、下が8.9㌢。鞘にはどちらも真ちゅうメッキが施されている。形状が異なるが先端にピックの付いた爪を研ぐヤスリとナイフ刃、先細タイプの鋸が付いている。ナイフの刃材は全鋼だろう。
使い方が少し乱暴だったうえ保管状態も悪かったようで、いずれも状態が余り良くない。気になるのは「山久」のマークで、所有する縦折り鞘の肥後守にも打たれているものがある。発注した刃物問屋のマークなのだろうか。