蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

縦折り鞘の「肥後守久宗」

縦折り鞘の「肥後守久宗」 以前に横折り鞘の「肥後守久宗」を記述したが、今回は縦折り鞘タイプを紹介する。 刻印は、横折り鞘の割込タイプと同じで、丸の中に「TA」のマーク、その下に「割込」「肥後守久宗」が打たれている。 サイズは鞘長9.5㌢で、鞘に…

真ちゅう鞘の「菊一文字」特製

真ちゅう鞘の「菊一文字」特製 以前にクロムメッキ鞘の「菊一文字」を記述したが、今回は真ちゅう鞘タイプを紹介する。 刻印は2本とも前出のものと同じで、小さな字で「登録」と馬のクツワのマーク、その下に「菊一文字」「特製」が鮮明に打たれている。刀…

「HIGO NIPPON」

「HIGO NIPPON」 この横文字銘のナイフは、戦後に作られた学童向けの廉価版のナイフだろう。 刻印は「HIGO NIPPON」のみが打たれている。鞘の状態が今ひとつで刻印が不鮮明だがおそらく間違いないだろう。 サイズは鞘長8.8㌢で、さやにはクロムメッキが施さ…

「豆肥後守」

「豆肥後守」 今回は、サイズは可愛くても本格的な作りの「豆肥後守」を紹介する。 刻印は、「登録」と「肥後守」のみが打たれている。小さな鞘により小さな刻印が打たれており、サイズに関係なく仕事は丁寧だ。 2枚目の写真の2本ともほぼ作りは一緒。サイ…

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」 今回は、竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」を紹介する。 刻印は、ブレイドに竹と笹のネイルマークが刻まれ、リカッソに「割込」の打刻がある。2本とも作りやサイズが同じなので、同じ製造元のものだろう。 2枚目の写…

縦折り鞘の肥後守

縦折り鞘の肥後守 今回は、戦前に作られたものか戦後のものか分からない縦折り鞘の肥後守を紹介する。 刻印は、鞘の状態が今一つのうえに書体が細く、打ち方も甘かったようで判読しづらかったが、何とか「肥後守」のみ確認できた。 サイズは鞘長9㌢で、刃厚…

「安全ナイフ」

「安全ナイフ」 この「安全ナイフ」は、刃物の排斥運動という時代的背景の中で生まれたある意味で悲しい鉛筆削り用のナイフだ。 サイズは全長9.2㌢で、表面に「安全ナイフ」の刻印が打たれている。片側に上弦の月のような曲刃があり、反対側には5㌢の定規が…

酷使された肥後守

酷使された肥後守 この肥後守は、戦前に作られたものか戦後のものか分からないがかなり酷使されたようだ。 刻印は「登録」と「肥後守」のみが打たれている。登録の位置が右寄りなので、痕跡は見られないが左側に「商標」とあったのだろう。 サイズは鞘長12㌢…

「竹虎」肥後守

「竹虎」肥後守 以前に縦折り鞘の「竹虎」肥後守を記述したが、今回は横折り鞘タイプを紹介する。 刻印は、所有しているものだけで3タイプある。1枚目の写真の特大サイズの2本は「竹虎」「登録」「肥後守」、2枚目の写真の3本は「竹虎」「本刃付」「登…

「明星肥後」2

「明星肥後」2 今回は、以前にも記述したことがある戦後に作られた肥後ナイフ「明星肥後」の小サイズを紹介する。 刻印は、「高級」と星の中に「NO1」のマーク、その下に「明星肥後」が打たれている。 サイズは鞘長8㌢で、鞘には真ちゅうメッキが施されて…

豆サイズの「竹虎肥後」

豆サイズの「竹虎肥後」 今回は、以前に記述した「竹虎肥後」の可愛い豆サイズを紹介する。 刻印は、「登録」と「竹虎肥後」のみが打たれている。このサイズでは、これが精一杯だろう。 サイズは鞘長5.5㌢で、鞘にはクロムメッキが施されている。刃材は割込…

縦折り鞘の肥後守

縦折り鞘の肥後守 今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守を紹介する。 刻印は、鞘の状態が悪く読みづらいが何とか「商標登録」と「肥後守」が打たれているのが確認できる。 サイズは鞘長8.2㌢で、鞘にはクロムメッキが施されていたのだろう。刃…

肥後守「誠晴」

肥後守「誠晴」 以前に縦折り鞘の肥後守「誠晴」を記述したが、今回は横折り鞘タイプを紹介する。戦後に作られたと思われる肥後守の一つだ。 刻印は、縦折り鞘タイプと同じく「本家」「登録」、その下に「肥後守」「誠晴」が打ってある。 サイズは鞘長9㌢で…

無銘のナイフ

無銘のナイフ 今回は、戦後に作られたと思われる堅牢な作りのナイフを紹介する。 サイズは鞘長10.5㌢で、鞘には少し厚めの鋼板が使われている。サビもなく状態は良い。刃材は全綱のようで、刃厚が1.6㍉。やや先端寄りに小さめのネイルマークが彫られている。…

「肥後秀盛」

「肥後秀盛」 この「肥後秀盛」は、戦後に作られたと思われる肥後ナイフの一つだ。 刻印は、2つ重ねの山の“入り山形”に「秀」と「肥後秀盛」のみが打たれている。そこそこの作りのものだと思うが、商標登録されなかったか、あるいは打ち忘れの可能性もある…

縦折り鞘の「コーラスナイフ」

縦折り鞘の「コーラスナイフ」 今回は、肥後ナイフらしからぬ銘の縦折り鞘の肥後ナイフを紹介する。 刻印は「商標」と「コーラスナイフ」のみが打たれている。「コーラス」は肥後ナイフの銘にはミスマッチのような気がするが、何かの記念に作られたものだろ…

「竹虎ナイフD.X」

「竹虎ナイフD.X」 以前に3徳タイプの「竹虎ナイフ」を記述したが、今回は肥後ナイフタイプを紹介する。 刻印は、3徳タイプと同じく「登録」と大きめの「竹虎ナイフ」に加えて「D.X」が打たれている。「D.X」は何の略なのか分からない。デラックスとでも読…

ミニ電工ナイフ3

ミニ電工ナイフ3 この電工ナイフタイプの2本は、戦後にスポーツナイフとして作られたものではなかろうか。 同じ製造元のものと思われ、サイズは2本ともグリップの長さが10.3㌢で、鞘は色違いのジグドボーン製。刃材はどちらも全鋼で、刃厚は2枚目の写真の…

縦折り鞘の肥後守

縦折り鞘の肥後守 今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守を紹介する。 刻印は、残念ながら全体的に不鮮明で「肥後守」以外は判読できない。こうした状態の個体は比較的多く、ちょっぴり悩ましい。 サイズは鞘長9.5㌢で、鞘にはクロムメッキが施…

真ちゅう鞘の「肥後守定駒」

真ちゅう鞘の「肥後守定駒」 今回は、永尾駒製作所の「カネ駒」の真ちゅう鞘タイプを紹介する。先に紹介したクロムメッキ鞘タイプと同様に申し分のない肥後守だ。 1枚目の写真は特大サイズで、鞘長12㌢、刃厚が3㍉。2枚目の写真は上の3本が大サイズで、刃…

「肥後忠時」

「肥後忠時」 この「肥後忠時」は、戦後に作られた廉価版の肥後ナイフの一つだろう。 刻印は、「登録」と「肥後忠時」、その下に「割込」が打たれている。2本とも文字が大きめで同じ刻印のようだ。 サイズは、2枚目の写真の上が鞘長10.3㌢で、鞘はクロムメ…

縦折り鞘の「菱MS」肥後守

縦折り鞘の「菱MS」肥後守 今回は、以前に記述した「菱MS」肥後守の縦折り鞘タイプを紹介する。 刻印は「割込」と菱型の枠の中に「MS」のマーク、その下に「商標登録」と「肥後守」が打たれている。 サイズは鞘長9.8㌢で、鞘にはクロムメッキが施され…

「山ソ」肥後守

「山ソ」肥後守 この「山ソ」は、もしかしたら戦前に作られた肥後守かもしれない。 刻印は、「登録」と山にカタカナの「ソ」のマーク、その下に「肥後守」が打たれている。マークがあまり鮮明ではないので、「ソ」ではなく「り」かカタカナの「ワ」の可能性…

木製鞘の肥後守

木製鞘の肥後守 今回は、珍しい木製鞘というか木製グリップの肥後守を紹介する。 サイズは鞘長12.3㌢。木製グリップに溝を切り大サイズの肥後守をはめ込んだようで、畳むとチキリ以外は隠れてしまう。グリップ材は不明だがきれいに仕上げており、紐通し穴の…

「丸っこい肥後守」

「丸っこい肥後守」 今回は、これが肥後守かとびっくりするような変わり種を紹介する。鞘も刀身も丸っこく可愛らしい形状をしており、ポケットに入れておいても安全だ。 刻印は、鞘表に小判のような枠の中に勘亭流のような書体で「肥後守」が浮き彫られてい…

「肥後正義」

「肥後正義」 この「肥後正義」は、戦後に作られた廉価版の肥後守の1つで、作りはそれほど悪くはないが製造元などは一切不明だ。 刻印は、1枚目の写真の2本とも「別焼正鋼」「肥後正義」と「特製」、2枚目の写真の3本は「登録」「肥後正義」と「正鋼」…

真ちゅう鞘の肥後守ジャンボ

真ちゅう鞘の肥後守ジャンボ 先にステンレス鞘の肥後守ジャンボを記述したが、今回は真ちゅう鞘タイプを紹介する。 このジャンボもカネ駒の永尾駒製作所によるもので、鞘表にお馴染みの「登録商標」「肥後守定」と逆Lに「駒」のマーク、さらに鞘裏には竹に…

「肥後大和菊」

「肥後大和菊」 この「大和菊」は、作りが丁寧で上品な雰囲気をもつ肥後ナイフだ。 刻印は、鞘表に「商標登録」と「肥後大和菊」が打たれており、鞘裏にも梅の花にウグイスの図柄が刻まれている。銘は「菊」だが図柄が梅にウグイスとはいかなるものか。 サイ…

「肥後守定駒」

「肥後守定駒」 今回は、肥後守の黎明期から操業を続けている永尾駒製作所の「カネ駒」廉価版のクロムメッキ鞘を紹介する。忘れていたわけではないが、何故かこのタイミングとなってしまった。 刻印は、全て「商標登録」「肥後守定」、その下に逆Lの中に「…

「肥後隆弘」

「肥後隆弘」 この「隆弘」は、戦後に作られた廉価版の肥後ナイフの1つだ。 刻印は「割入」と「肥後隆弘」のみが打たれている。登録の表示がないので量産品ではなさそうだ。 サイズは鞘長9.2㌢で、鞘にはクロムメッキが施されていたと思われる。チキリの成…