蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「肥後守風の古いナイフ」

「肥後守風の古いナイフ」 肥後守にして肥後守にあらず。折り畳みナイフで、チキリ、座金ありと肥後守・肥後ナイフの条件を満たしているにも関わらず、この4本は対象外に分類されてしまうだろう。形状からして明らかに量産品ではなく、町の鍛冶屋さんが植木…

「高千穂肥後」2種

「高千穂肥後」2種 今日はIさんのフリーマーケットの開催日。1カ月半ぶりにIさんの顔を見に会場のスーパーマーケットの駐車場に行ってみると、いつも10店近いブースが並んでいる芝生スペースに人影なし。一角に見覚えのある黒いミニキャブが1台止まって…

「剣型」の肥後守

「剣型」の肥後守 この肥後守の刃の形状は、珍しい剣型。たしか九州の金物卸問屋の倉庫に眠っていたもので、ヤフオクで3本セットで落札した。九州地方は未だ多くの肥後守が残っているようでヤフオクへの出品も多く、時々思いがけない珍しい物も出てくる。 …

電工ナイフ「錨」他

電工ナイフ「錨」他 また悩ましい電工ナイフを紹介する。製造元が分かる刻印はなく、代わりに推測するしかない刻印が打たれている。いずれも個々にヤフオクで入手した。 1枚目の写真の上の2本はグリップがスタッグホーン、一番下はジグドボーンで、1番上…

「必勝」肥後守

「必勝」肥後守 ブログを開設してちょうど3週間。当初は1週間から10日ぐらいで更新するのを忘れてしまうような気がしていたが、毎日1回のペースが続いている。ネタはまだ在庫があるのでしばらく続けられそうが、果たしてどうなることやら。ここまで来たら…

「肥後隆義」

「肥後隆義」 このナイフは、兵庫県小野市の老舗の製造元・藤原製作所が長年にわたり製造してきた。しっかりとした作りで、普段使いにはもってこいの実用本位の肥後ナイフだ。 数年前まで製造していたこともあり、今も金物店で時折見かける最終モデルの「○F…

電工ナイフ「虫」と「富士山」

電工ナイフ「虫」と「富士山」 昨日は所用で富士山の麓、裾野市須山の市営十里木キャンプ場に行ってきた。途中、須山の集落を過ぎて曲がりくねった上り坂が始まる辺りから渋滞が続き、マニアル車なのでサイド発進の繰り返し。いつもなら30分もかからない道程…

「肥後乃武蔵」

「肥後乃武蔵」 この小さな肥後ナイフはお洒落な逸品だ。上品な和紙に包まれ、その中の布製のケースに収めてある。 肥後ナイフを包んである和紙には「呈」「山鹿温泉 旅館 研屋」と電話番号が印刷されている。ネットで検索すると、今も余震が続く熊本地震で…

「カネ駒」縦折り鞘

「カネ駒」縦折り鞘 このカネ駒は、何年か前に勤め先の事務所から車で5分程の所にあるスーパーマーケットの駐車場でフリーマーケットを毎月1回開催しているIさんから入手した。 Iさんは、蒐集を始めたばかりの頃にヤフオクで電工ナイフを落札し、取引き…

電工ナイフの木製握りと「波」の追加

電工ナイフの木製握りと「波」の追加 蒐集したナイフを眺めていると、家人から「怖いので死ぬ前に処分しておいて」と冷たいお言葉。別にこれでテロやクーデターを起こすつもりはなく、況してや人を殺めようとしたら自分の指を落としてしまう。「これはあくま…

「トップマン肥後守」2種

「トップマン肥後守」2種 「トップマン特選工作ナイフ」は『暮しの手帖』59号の商品テスト企画「220本の肥後守をテストする」で、堂々の第2位に選ばれた故小阪富男氏作のナイフ。 1枚目の写真の「特選」特大は、鞘の表側にトップマンのマークと「トップマ…

「萬成肥後守」

「萬成肥後守」 この「萬成肥後守」は、山正肥後守「秋水」と共に故小阪富男氏作の肥後守を代表する銘だ。所有しているのは、大サイズが縦折り鞘1本を含む7本と中サイズが2本の計9本。いずれもヤフオクで入手した。 1枚目の写真は、銘が「萬成」と「肥…

「木製の握りの電工ナイフ」

「木製の握りの電工ナイフ」 きょうは小阪富男氏シリーズをお休みし、古い木製の握りの電工ナイフを紹介する。 これらのナイフは、昭和初期に電工ナイフやポケットナイフとして販売されていたもののようだが詳しいことは分からない。いずれもヤフオクで個々…

「山正肥後守 秋水」本割込

「山正肥後守 秋水」本割込 この「秋水」とはラッキーな出会いだった。数年前にヤフオクで肥後守をチェックしていて発見。写真で見る限り鞘の一部に深そうな腐食が見られるうえ、刃の峰が叩かれて少しつぶれているようで、状態は余り良さそうではなかった。…

「山正肥後守 秋水」特大

「山正肥後守 秋水」特大 この「秋水」との出会いは劇的だった。何年か前、仕事の関係で神奈川県の厚木球場へ出掛けた。近くの駐車場で送迎バスを降り徒歩で球場に向かう途中、道路の反対側に金物店を見かけた。 当時は、金物店を見かけると店に入って肥後守…

山正肥後守「桜の秋水」

山正肥後守「桜の秋水」 これまでに蒐集した肥後守・肥後ナイフの中で、私の一番のお宝がこの「桜の秋水」だ。ヤフオクで入手した。出品者は確か九州の方で、8本セットでの出品だった。いずれも古い肥後守類で、その中に初めて見る桜の花びらが打刻された縦…

「山正肥後守 秋水」

「山正肥後守 秋水」 先に紹介した『暮しの手帖』の商品テスト企画「220本の肥後守をテストする」で、第3位となったのが故小阪富男氏の「山正肥後守 秋水」。第2位の「トップマン肥後守割込」と第7位の「トップマン肥後守鍛造」も小阪氏の作で、このテス…

電工ナイフ「波」の刻印

電工ナイフ「波」の刻印 今回紹介するのは、見るからに古い「電工ナイフ」タイプで、グリップの模様が気に入りヤフオクで個々に入手した。 ブレイドの根元のリカッソには、2本線の波の刻印がある。波の刻印は、錨などのマークと共に海軍ナイフ(海軍メス)…

「加東守」

「加東守」 肥後守・肥後ナイフの蒐集を始めた頃、ヤフオクで見つけたがスタート値が今までになく高額だったため二の足を踏み、数日間は眺めているだけだった。 しかし、加東守は肥後守タイプの黎明期に誕生した由緒ある銘の1つであり、ぜひ1本は持ってい…

「ハリマ肥後」

「ハリマ肥後」 昨夜、部屋の照明を消して暫くすると耳元で「プーン」とあの耳障りな音。もう蚊の季節がやってきたようだ。耳の当たりを手で払うと聞こえなくなったが、また暫くすると「プーン」。どうも蚊に好かれやすいようで、毎年悩まされる。刺されない…

「強力 萬年ナイフ」

「萬年ナイフ」 今日も初夏の陽気となり、午前中に猫の額ほどの花壇の草取りをしたら大汗をかいてしまった。ブログを開設して今日で早6日目。1週間から10日ぐらいは毎日更新していくつもりでおり、夕飯を食べる前の日課になりつつある。 写真のナイフは、…

「憲司 肥後守」

「憲司 肥後守」 夕方、事務所で1人仕事をしていたら「菜の花&桜まつり」に行っていた先輩が帰社し、イベント関係者からいただいたという茹でたタケノコと焼きそばのお裾分けがあった。高気圧に覆われて暑いくらいの初夏の陽気だったので、イベント会場は…

長島金次郎作?の海軍ナイフ

「長島金次郎作?の海軍ナイフ」 昨日は春の嵐で「桜が散った」と記したが、一夜明けてみたら一部散ってしまった木もあるが、まだまだそこかしこで花がしっかりと残っていた。今週末いっぱいは花見が出来そうで何だか得した気分になった。 さて、本題に入る…

満開の枝垂れ桜

「満開の枝垂れ桜」 ブログを開設するに当たり、物置小屋の奥に仕舞っておいた肥後守や電工ナイフ類を収納したボックスを何年かぶりに開け、どれを紹介しようかと夜な夜なネタ探しが続いていたが、今日はちょっとひと休み。 一昨日、昼休みに職場近くの寺の…

肥後守正藤

「肥後守正藤」 昭和54年(1979)に発行された「暮しの手帖」59号に「220本の肥後守をテストする」という商品テスト企画が掲載され、その1ページ目(P102)に使われていたイラストの縦折り肥後守がこの「肥後守正藤」。ヤフオクで入手した。 このページを…

はじめの1本

「ご挨拶」 ブログを始めました。10年ほど前から蒐集し始めた肥後守・肥後ナイフや電工ナイフ、アルコールバーナーなどをぼつぼつ紹介していく予定です。どうぞよろしくお願いします。 「はじめの1本」 肥後守の蒐集を始めるきっかけとなったのがこの「肥後…