「トップマン肥後守」2種
「トップマン肥後守」2種
1枚目の写真の「特選」特大は、鞘の表側にトップマンのマークと「トップマン特選工作ナイフ」、裏側にトップマンのマークと「肥後守ナイフ割込鋼付」の細くて鮮明な刻印があり、裏側の「肥後守」には丁寧に平仮名のルビが刻まれている。2本とも両面の一番上に☆のマークあり。
刃はグラインダ痕が奇麗に消されてシャープな刃付けがされており、1本には刃の根元に「三木○T」の打刻がある。鞘は山正肥後守「秋水」の特大と同じ厚めのステンレス製で、鞘長12.3㌢。座金は真ちゅう製の平座金。1本は紐通し穴がある。
「特選」大サイズは、刻印が特大と全く同じで、こちらも両面の1番上に☆のマークあり。鞘長は9.7㌢。鞘は大サイズには珍しい特大と同質のステンレスが使われている。
「トップマン保証工作ナイフ」特大は、前記のテストで第7位となったもの。鞘の表側にトップマンのマークと「トップマン保証工作ナイフ」、裏側にトップマンのマークと「肥後守ナイフ鍛造鋼製」の鮮明な刻印がある。鞘は同様のステンレス製で、鞘長は「特選」と同じ12.3㌢。
「保証」中サイズは、鞘長が9.0㌢と「特選」大サイズに比べてやや短い。こちらも厚いステンレス鞘。座金はクロムメッキの平座金となっている。
ちなみに同テストに掲載されている価格は、「秋水」200円、トップマン「特選」380円、「保証」250円となっており、「特選」が「秋水」の2倍近い値段だったとは驚きだ。刃の研ぎがトップマンの方が丁寧な仕上げで、この辺りが価格の差か。
なお、現行の「トップマン」印の肥後ナイフは宮本製作所の製品で、作りは似ているが刻印が「肥後守ナイフ」ではなく「肥後ナイフ」となっているので一目で見分けがつく。
故小阪富男氏のシリーズは、とりあえず今回で終了。また、新しいネタが出てきたら紹介します。