蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

2016-01-01から1年間の記事一覧

ちょっと変わった3徳ナイフ

ちょっと変わった3徳ナイフ 今回は、鞘の両端にナイフ刃と鎌・ノコギリが分かれて付いている変わった3徳ナイフを紹介する。 刻印は、「実用新案」「鎌付鋸」「登録」、その下に「肥後」何がしと打たれているが、細い草書体のうえに刻印が薄くて判読できな…

「タクミ」肥後ナイフ

「タクミ」肥後ナイフ この「タクミ」は、戦後に作られた廉価版の肥後ナイフの一つと思われる。 刻印は、楕円の中に横表記で「タクミ」のマーク、その下に「肥後ナイフ」が打たれている。肥後守・肥後ナイフの刻印にマークが入る場合は、鞘が縦長ということ…

「スピードナイフ」

「スピードナイフ」 この「スピード」は、肥後ナイフ「肥後常盛」の製造元によるポケットナイフだ。 刻印は、「登録」と「スピードナイフ」、その下に小さく「常盛」が打たれている。シャープな刻印で、製造元が分かる「常盛」が打ってあるところが何ともあ…

「縦折り鞘の肥後守」

「縦折り鞘の肥後守」 今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守を紹介する。 刻印は、鞘幅の割にやや大きめの「肥後守」のみが打たれている。製造時期的にはタガネ彫りであってもおかしくないと思うが、刻印を使っているということは肥後守をそこ…

「王将」別打肥後

「王将」別打肥後 この「王将」は、廉価版の肥後ナイフの一つだ。将棋の駒の図柄のマークは幾つかあるが駒そのものは珍しい。 刻印は、将棋の駒の中に「王将」のマークと細い明朝体で「別打肥後」が打たれている。 サイズは鞘長9.3㌢で、鞘には光沢のクロム…

「竜虎丸」

「竜虎丸」 この「竜虎丸」は、刃材も鞘材もステンレス製のポケットナイフだ。 刻印は、「特撰」「竜虎丸」が打たれている。刀身の裏面には「STAINLESS STEEL」の表記がある。製造元などは一切分からない。 サイズは鞘長9.5㌢で、刃厚は1.4㍉。座金は両面と…

「天盃」肥後守

「天盃」肥後守 この「天盃」は、堂々とした作りの特大サイズの肥後守だ。 刻印は、「登録」と「天盃」「肥後守」、さらに山形の下に「サ」の小さなマークと「刃物」が打ってある。「山サ刃物」という金物店のマークなのだろうか。 サイズは鞘長12.2㌢で、鞘…

「クツワ」割込肥後

「クツワ」割込肥後 「クツワ」は、大阪市の総合文具メーカーの社名と思われ、何処かの製造元に発注して販売したものではなかろうか。 刻印は、シンプルで「クツワ」「割込」「肥後」が打たれている。1枚目の写真の右は、刀身の根元近くに「本割込」の打刻…

「肥後房光」

「肥後房光」 この「肥後房光」は、戦後に作られた廉価版の肥後ナイフの一つだろう。 刻印は、「商標」と桜の花の中に「博」のマーク、その下に「肥後房光」が打ってある。 サイズは鞘長8.2㌢で、ほとんど剥がれてしまっているが、鞘にはクロムメッキが施さ…

「菱マ」肥後守

「菱マ」肥後守 この「菱マ」は、戦前に作られたと思われる手作り感のある肥後守だ。 刻印は、菱形の中に「マ」のマークと「商標登録」、その下に「肥後守」が打ってある。肥後守の部分はタガネ彫りのように見えるが、所有する3本を見比べてみると全く同じ…

「肥後常盛」2徳

「肥後常盛」2徳 「肥後常盛」といえば肥後ナイフの代表格だが、これはしっかりとした作りのポケットナイフで、なかなかの逸品だ。 刻印は、「登録」と「スピード」、その下に「割込」「肥後常盛」、さらに逆Lのなかに「常」のようなマークと「謹製」が打…

「肥後乃特級」

「肥後乃特級」 この「肥後乃特級」は、作りがどうこうというよりも刻印が悩ましい肥後ナイフだ。 問題の刻印は、「商標」と「肥後乃特級」、その下に「別打」が打たれているが、ミミズがのたくったような書体で判読に苦労した。こんなに崩した書体の刻印は…

「ミツマル」

「ミツマル」 この「ミツマル」は、廉価版のポケットナイフの一つだ。工作用というよりは鉛筆削りなどに使われたものだろう。 刻印は、「TOKYO」と三重丸のマーク、その下に「ミツマル」が打ってある。この手のナイフの刻印に「TOKYO」が使われて…

「丸大」肥後守

「丸大」肥後守 この「丸大」は、小振りながらきちっとした作りの肥後守だ。戦後に作られたものだろう。 刻印は「別製」と丸の中に「大」のマーク、その下に「登録」「肥後守」が打ってある。 サイズは鞘長8.4㌢。鞘にはクロムメッキが施されていたようだが…

電工ナイフ「日立配具」

電工ナイフ「日立配具」 この「日立配具」は、以前に紹介したことがある日立安来鋼の電工ナイフの類いだろう。 ブレイドは、ドロップポイントのタイプだが、刃のラインが直線で刃先がやや鋭角の特徴的な形状をしている。ブレイドには、ネイルマークとリカッ…

「Sun-up 高級肥後司」

「Sun-up 高級肥後司」 この「Sun-up」は、これまでに幾度か紹介した「肥後司」のオリジナルか、それともOEMなのだろうか。 刻印は、肥後守・肥後ナイフには珍しい横書きで、両端に☆と中央に楕円を重ねた「Sun-up」のマークと「 高級肥後司」が打たれてい…

「丸ス」肥後守

「丸ス」肥後守 この「丸ス」は、戦後に作られた廉価版の肥後守の一つだろう。 刻印は、丸の中に「ス」のマークと「登録」「肥後守」が打たれている。文字が太くてしっかりと打たれているので、小さい割に貫禄のようなものを感じる。 サイズは鞘長8.4㌢で、…

「肥後工匠守」

「肥後工匠守」 今回は、珍しい銘の肥後ナイフ「肥後工匠守」を紹介する。 刻印は、「登録」と「肥後工匠守」、その下に「特撰」が打たれている。一般的には○○肥後守とか肥後守○○と言った刻印がほとんどだが、この個体のように「肥後」と「守」の間に○○を入…

「實用肥後ナイフ」

「實用肥後ナイフ」 このナイフは、肥後ナイフを名乗っているもののチキリがないので、折りたたみの工作ナイフの一つだろう。 刻印は、「實用肥後ナイフ」のみが打たれている。その上にスペースがあるので、もしかしたら文字かマークが打ってあったのかもし…

「丸河肥後守」

「丸河肥後守」 この「丸河」は、戦前に作られた小振りの縦折り鞘の肥後守で、小振りだが作りは質実剛健だ。 刻印は、丸の中に「河」のマークと「商標登録」、その下に「肥後守」が打たれている。デッドストックを5本セットで入手したが、どれも刻印の打ち…

「武蔵守充弘」3徳

「武蔵守充弘」3徳 今回は、「武蔵守充弘」の3徳タイプを紹介する。保存状態が悪くサビが出てちょっと汚らしく見えるが、ほとんど使われていなかったもののようだ。 刻印は「高級」「武蔵守充弘」、その下に「特級品」が打ってある。まるでミミズがのたく…

「山一」肥後守

「山一」肥後守 今回は、以前に記述した縦折り鞘の「山一」肥後守の横折り鞘2タイプを紹介する。 サイズは、2枚目の写真の上が鞘長12.2㌢、下が10.2㌢。鞘材も異なり、上はきれいに剥がれてしまっているが元はクロムメッキが施されていたようで、下は真ち…

「カネ辰」割込肥後

「カネ辰」割込肥後 この「カネ辰」割込肥後は、戦後に作られたと思われる廉価版の肥後ナイフの一つだ。 刻印は、カネ(逆L)に「辰」のマークと「割込肥後」が打ってある。明朝体の鮮明な刻印で、これなら使っているうちにかすれてしまうようなことはない…

「丸文」ナイフ

「丸文」ナイフ このナイフは、おそらく戦前に作られた工作用の折りたたみナイフだろう。 刻印は、丸の中に「文」のマークと「登録」、その下にかすかに「工」らしい文字。「工作小刀」とでもあったのだろうか。さらにサビで腐食した部分の下に部首が「号」…

「ハリマ肥後」豆サイズ

「ハリマ肥後」豆サイズ 今回は、以前に記載したことがある「ハリマ肥後」の豆サイズを紹介する。 刻印は「本家」と「ハリマ肥後」が打たれている。以前に紹介した物は「本家」ではなく「商標登録」だった。よく見ると「ハリマ」と「肥後」が少しずれている…

「丸利」ナイフ

「丸利」ナイフ これの「丸利」は、肥後ナイフというよりはコンパクトサイズのポケットナイフだ。 刻印は、丸の中に「利」のマークと「ナイフ」が打たれてる。以前に「カネ利」マークの「割込肥後」を紹介したが、これは全く別の製造元だろう。 サイズは鞘長…

「丸秀」肥後守

「丸秀」肥後守 この「丸秀」は、戦後に作られた廉価版の肥後守と思われる。 刻印は「高級」と丸の中に「秀」のマーク、その下に「登録」「肥後守」が打ってある。書体が草書体に近い明朝体で、なかなか凝っている。 サイズはいずれも鞘長8.5㌢で、2枚目の…

「獅子丸一平」

「獅子丸一平」 この「獅子丸一平」は、以前に紹介した肥後ナイフ「獅子王丸」と作りがよく似ている。 刻印は、桜の花の中に「や」のマークと草書体で「獅子丸一平」、その下に「本刃付」が打たれている。「獅子王丸」の刻印にも草書体が使われているものが…

「千鳥丸」

「千鳥丸」 今回は、ちょっと珍しい肥後ナイフ「千鳥丸」の2タイプを紹介する。 刻印は、2本とも波間を飛ぶ2羽の鳥と「千鳥丸」が打ってある。鳥は銘からするとチドリと思われるが、まるで子供が描いた絵のようで、どことなく可愛らしさがある。 サイズは…

「丸助」肥後守

「丸助」肥後守 この「丸助」は、戦前に作られたと思われる実用的な縦折り鞘の肥後守だ。 刻印は「本刃付」と2重丸の中に「助」のマーク、その下に「登録」「肥後守」が打ってある。本刃付は左から右へ、登録は右から左へと表記してある。 サイズは鞘長9.6…