蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「ヒコーキナイフ」

「ヒコーキナイフ」 この「ヒコーキナイフ」は、おそらく戦後に作られたポケットナイフの高級版だろう。 刻印は、4本の線を組んで象った菱形の中に「竹」のマークと「ヒコーキナイフ」、その下に「正鋼」が打たれている。ポケットナイフで「正鋼」の打刻は…

「菱TO」肥後守

「菱TO」肥後守 この「菱TO」は、以前に紹介した縦折り鞘の製造元による横折り鞘タイプの肥後守だ。 刻印は、「菱」の中に「TO」が入ったマークと2枚目の写真の上は「商標登録」、下は「登録」に「肥後守」が打ってある。刻印の書体が異なり、よく見…

「ハナボシナイフ」

「ハナボシナイフ」 この「ハナボシ」は、戦後に作られたポケットナイフの一つだろう。 刻印は、鞘表に「ハナボシナイフ」、鞘裏に富士山と松と波、2艘の帆掛け船の図柄が打たれている。 サイズは鞘長7.8㌢で、鞘には真ちゅうメッキが施されていたようだ。…

縦折り鞘の肥後守「桜義」

縦折り鞘の肥後守「桜義」 この縦折り鞘の「桜義」は、しっかりとした作りの実用向きの肥後守だ。 刻印は、2枚目の写真の上が桜の花の中に「義」のマークと「登録」、「肥後守」、下は「割込正鋼」と桜の花の中に「義」のマーク、「肥後守」が打たれている…

無刻印の古い「電工ナイフ」

無刻印の古い「電工ナイフ」 今回は、無銘の古い「電工ナイフ」2本を紹介する。 サイズは2本とも鞘長11.8㌢で、グリップは一見してスタッグホーンのようだが、ジグドボーンではなかろうかと思う。2本ともグリップの形状や厚さが均一ではないので1つずつ…

「興亞ナイフ」

「興亞ナイフ」 この「興亞ナイフ」は、戦前に作られたポケットナイフの一つのようだ。 刻印は、細文字で「興亞ナイフ」」のみが打たれている。「興亞」とはアジア(亜細亜)諸国の勢力を盛んにすることで、第二次大戦前に用いられた語という。 サイズは鞘長…

縦折り鞘の肥後守「4つ菱」

縦折り鞘の肥後守「4つ菱」 この「4つ菱」は、刃の形状などから戦前に作られたと思われる真ちゅう製の縦折り鞘の肥後守だ。 刻印は、小さい4つの菱が菱形に配置されているマークと「商標登録」「肥後守」が打たれている。「商標登録」は打刻だが、「肥後…

「肥後峯則」

「肥後峯則」 この「峯則」は、先に紹介した鞘がエンボス加工の「鶯」と同じ製造元の肥後ナイフと思われるがまるで別物だ。 刻印は、「登録」と「肥後峯則」「特製」が打たれている。2枚目の写真の上には登録の上に何やらマークのような痕跡があるが判読で…

「肥後白雲」特級

「肥後白雲」特級 この「肥後白雲」は、戦後に作られた肥後ナイフの一つだが製造元など詳細は分からない。 刻印は、「商標」とおそらく雲を象ったと思われる5方に半円が出た輪の中に漢数字の「一」のマーク、その下に「肥後白雲」「特級」が打たれている。 …

「竹虎ナイフ」3徳

「竹虎ナイフ」3徳 この「竹虎ナイフ」は、先に紹介した肥後ナイフ「竹虎肥後」と同様に兵庫県三木市にある「ヒマサ金物」か系列のオンラインショップ「アルデ」で販売された3徳タイプだ。 刻印は、「登録」と大きめに「竹虎ナイフ」が打たれている。シン…

「秀兼」肥後守

「秀兼」肥後守 この「秀兼」は、戦後に作られたものだと思うが、縦折り鞘のものもあるようで長い歴史を持つ製造元による肥後守のようだ。 刻印は、「登録」と楕円の中に「秀兼」のマーク、その下に「肥後守」が打たれている。 サイズは鞘長8.5㌢で、鞘には…

「辰巳肥後」

「辰巳肥後」 この「辰巳肥後」は、学童向けの廉価版の肥後ナイフの一つだろう。 刻印は、「商標」と「辰巳肥後」のみ打たれている。細い明朝体の刻印で、長い間使われていたものとしては鮮明だ。 サイズは鞘長8.4㌢で、鞘にはクロムメッキが施されていたと…

縦折り鞘の「丸と梅の花」肥後守

縦折り鞘の「丸と梅の花」肥後守 この「丸と梅の花」肥後守は、刃の形状を見ると戦前のものに見えるが、それほど経年を感じさせない状態の良さもあり戦後のもののような気もする。 刻印は左側に「丸」、右側に「梅の花」が並んだマーク、その下に「商標登録…

「荒鷲肥後」

「荒鷲肥後」 今回は、廉価版の肥後ナイフ「荒鷲肥後」の2タイプを紹介する。 刻印は、「登録」と「荒鷲肥後」のみが打たれている。刻印の打ち方は申し分ないが、シンプルすぎて何か物足りないような気がする。 サイズは1枚目の写真の上が鞘長8.7㌢、下が8…

電工ナイフ「肥後隆義」

電工ナイフ「肥後隆義」 「肥後隆義」といえば肥後ナイフの代表格だが、以前に紹介したスチール製のグリップのものなど電工ナイフも何種類か生産していたようだ。この木製グリップもその内の一つで、肥後ナイフ同様にきっちりと作られている。 グリップは、…

「芳忠」肥後守

「芳忠」肥後守 この「芳忠」肥後守は、「カネ駒」の永尾駒製作所のOEMの一つだ。 刻印は、「登録」と内側の左右に小さい丸が付いた円の中に「芳忠」のマーク、その下に「肥後守」が打たれている。文字が浮き出た刻印は珍しい。 サイズは鞘長9.8㌢で、鞘…

「肥後ノ王様」2徳

「肥後ノ王様」2徳 この「肥後ノ王様」は、学童向けの工作用のナイフ刃と鋸の付いた2徳タイプだ。 刻印は、お馴染みの横向きの王様の顔のマークと「登録」、その下に「肥後ノ王様」「割込」が打ってある。さらに鞘裏には丸の中に「播」のマークと「工作鋸…

「肥後市丸」その2

「肥後市丸」その2 この「市丸」は、以前にも紹介したことのある廉価版の学童用の肥後ナイフの一つだ。 前回は『所有する「市丸」はこれ1本だけ』と記したが、その後にサビだらけの蒐集品の中からもう1本出てきた。前記のものはかなり研ぎ減りしている小…

肥後ナイフ「本ざくら」

肥後ナイフ「本ざくら」 この「本ざくら」は、戦後に作られたもののようだが、肥後ナイフらしからぬ軽妙洒脱な銘だと思う。 刻印は、「商標」と小さな桜の花のマーク、その下に草書体のような字体で「本ざくら」が打たれている。珍しい銘のうえに刻印も鮮明…

特大サイズの古い肥後守

特大サイズの古い肥後守 この貫禄がある特大サイズの肥後守は、刻印が部分的にしか残っておらず正体不明だ。 問題の刻印は、登録の「登」とそのずっと下に「政」と「駒」らしき文字がようやく読み取れるほどで、何とも歯がゆい。 サイズは鞘長12.2㌢で、鞘材…

肥後ナイフ「青竜」その2

肥後ナイフ「青竜」その2 今回は、以前に記載したクロムメッキ鞘の「青竜」のちょっと高級タイプを紹介する。 刻印は、竹笹の図柄の左下に草書体で小さく「青竜」、裏面には竹笹から出てきた虎の図柄が打たれている。前回も記したが「青竜」の銘になぜ竜で…

「肥後秀永」

「肥後秀永」 この「肥後秀永」は、戦後に作られたと思われるチキリのない肥後ナイフの一つだ。 刻印は「商標」と「肥後秀永」、その下に「特製」が打たれている。所有している3本とも、ほぼ同じように丁寧な打ち方がされている。 サイズは鞘長8.1㌢で、黒…

「一刀流」謹製

「一刀流」謹製 今回は、「一刀流」謹製の特大サイズと大サイズの2タイプを紹介する。 刻印は2本とも同じで「商標登録」と「一刀流」、その下に「謹製」が打たれている。文字の大きさも一緒なので同じ刻印が使われているようだ。 サイズは特大が鞘長12㌢、…

「肥後敏秀」

「肥後敏秀」 今回は、戦後に作られたと思われる廉価版の肥後ナイフ「肥後敏秀」の2タイプを紹介する。 刻印は、2枚目の写真の上が「商標」と二重丸の中に「敏」のマーク、その下に「肥後敏秀」「別打」が打ってある。下は「高級」と「肥後敏秀」だけ打た…

電工ナイフ「ALPS」

電工ナイフ「ALPS」 この電工ナイフは、戦後に作られたと推測されるがどうやら市販されたものではなさそうだ。 グリップ材はジグドボーンで、長さ11.5㌢。ブレイドはドロップポイントタイプで、刃材は全鋼のようだ。刃厚は3.7㍉ある。ボルスターは真ちゅう製…

「肥後千代田丸」2徳

「肥後千代田丸」2徳 今回は、以前に記述したことがある肥後ナイフ「肥後千代田丸」の2徳タイプを紹介する。 刻印は、1枚目の写真の上と下とで若干異なり、1本目は「高級」、2本目は「商標」、その下に「肥後千代田丸」が打たれている。刻印の文字も上…

「菊一文字」特製

「菊一文字」特製 この「菊一文字」は、京都三条河原町の打刃物司「菊一文字」で取り扱っている肥後守で、「カネ駒」の永尾駒製作所のOEMの一つだ。 刻印は、小さな「登録」と馬のクツワのマーク、その下に「菊一文字」「特製」が鮮明に打たれている。ど…

「肥後吉成」3タイプ

「肥後吉成」3タイプ この「肥後吉成」は、もしかすると戦前に作られた可能性があるが残念ながら詳細は不明だ。 刻印は、2枚目の写真の上の2本は「別焼正鋼」と「肥後吉成」、一番下は「肥後吉成」のみが打たれている。「別焼」の打刻は珍しく初めて見た…