蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「薩摩健児」

「薩摩健児」 以前に縦折り鞘の「薩摩健児」を記載したが、今回は横折り鞘の2サイズを紹介する。 刻印は、縦折り鞘と同じく丸に「I」のマークと「薩摩健児」が打たれている。個体のサイズは違うが同じ刻印を使っているようだ。 サイズは2枚目の写真の上が…

「肥後市丸」

「肥後市丸」 この「市丸」は、廉価版の学童用の肥後ナイフの一つだ。 刻印は「割込正鋼」と「肥後市丸」、その下に「別打」が打ってある。所有する「市丸」はこれ1本だけなので、別の刻印やサイズ違いがあるかは分からない。商標登録の刻印がないというこ…

「金正」肥後北島丸

「金正」肥後北島丸 以前に「カネ正」北島丸を記載したが、今回はマーク違いの「北島丸」を紹介する。 刻印は、「カネ正」になかった「高級」と桜の花の中に「金正」のマーク、その下に「肥後北島丸」が打たれている。「カネ正」の“カネ”(逆L)は“金”の略…

「三和高級肥後」

「三和高級肥後」 この「三和」は、廉価版の学童用の肥後ナイフの一つだ。 刻印は、1枚目の写真の左は「登録」と3重丸の中に「和」のマーク、その下に「三和高級肥後」、右は「登録」と「三和高級肥後」のみで、マークは打たれてないのか薄れて読めないの…

「宗近肥後ナイフ」3徳・4徳

「宗近肥後ナイフ」3徳・4徳 今回は、以前に記載した「宗近肥後ナイフ」の3徳タイプと4徳タイプを紹介する。 1枚目の写真は、特大サイズの4徳タイプ。鞘長12㌢で、鞘材は光沢のステンレス。ナイフ刃とノコギリ、鎌、それに鞘尻に「栓抜き」が付いてい…

「丸お」肥後守

「丸お」肥後守 この「丸お」は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守だ。 刻印は、「割込」と丸の中に「お」のマーク、その下に「商標登録」「肥後守」が打ってある。シャープできっちりとした明朝体の刻印で、これだけで作りの丁寧さが分かる。 サイ…

「青葉」

「青葉」 この「青葉」は、武骨で味があるナイフだが詳細はいっさい分からない。 刻印は、「登録」と「青葉」のみが打たれている。肥後守や肥後ナイフに全く関係のないような銘のものは珍しい。 サイズは鞘長10.3㌢で、鞘材は渋い半光沢のクロムメッキが施さ…

「新日本肥後」

「新日本肥後」 今回は、廉価版の学童用と思われる肥後ナイフ「新日本肥後」の2タイプを紹介する。 刻印は2本とも「商標」と「新日本肥後」が打たれている。鞘材は真ちゅうとスチールの2種類あり、同じ刻印のようだが製造時期は真ちゅう製の方が新しく見…

「カネ光」割込肥後

「カネ光」割込肥後 この「カネ光」は、サイズ的に大人用の廉価版の工作ナイフなのだろうか。 刻印は「商標」とカネ(逆L)に「光」のマーク、その下に「割込肥後」が打ってある。同じ細い明朝体の刻印だが、別物のようにも見える。 サイズは2枚目の写真の…

「櫻肥後」

「櫻肥後」 この「櫻肥後」は、廉価版の学童用の肥後ナイフだが小さい割に丁寧に作られている。 刻印は、「登録」と「割込」、その下に「櫻肥後」が打たれている。細い明朝体で、バランスも良くきれいな刻印だ。 サイズは鞘長7.3㌢で、鞘材は真ちゅう。刃材…

「本家」肥後守

「本家」肥後守 この「本家」は、戦前に作られた実用本位の縦折り鞘の肥後守だ。 刻印は、「登録」と「肥後守」、その下に「本家」が打たれている。刻印の打ちが雑な上に鞘の状態が悪いがどうにか判読できる。 サイズは鞘長8.8㌢で、鞘はしっかりとした作り…

「肥後正盛」

「肥後正盛」 この「正盛」は、鉛筆削りなどに使われていた廉価版の学童用の肥後ナイフのようだ。 刻印は「商標」と桜の花びらの中に「忠」のマーク、その下に「肥後正盛」「割込」が打ってある。所蔵している「正盛」はこの個体のみで、製造元等の詳細は分…

「備前守宗近」2徳・3徳

「備前守宗近」2徳・3徳 この「備前守」は、学童用の工作ナイフで「宗近肥後ナイフ」のOEMだ。 1枚目の写真は、両方ともナイフ刃とノコギリの2徳タイプだが、ノコギリの形状が上は均等1㌢幅のタイプ、下は先が細くなったタイプと違いがある。サイズ…

「カネ長」肥後別製

「カネ長」肥後別製 この「カネ長」は、典型的な廉価版の学童用の肥後ナイフだ。 刻印は、「商標」とカネ(逆L)に「長」のマーク、その下に「肥後別製」が打ってある。「肥後」と「別製」が繋がって同じ大きさで刻まれているものは珍しい。 サイズは鞘長8.…

「飛翔する鳥」のマークの肥後守

「飛翔する鳥」のマークの肥後守 この縦折り鞘の肥後守は、戦前に作られた「カネ駒」の製造元・永尾駒製作所のOEMのようだ。 刻印は「別打」と飛翔する鳥の図柄のマーク、「商標登録」「肥後守」が打ってある。刻まれている鳥は鳩か鷹か、それとも鴎か…。…

「肥後兼正」

「肥後兼正」 この「肥後兼正」は、戦前に作られたと思われる味わい深い肥後ナイフだ。 刻印は、「登録」とカネ(逆L)に「西」のマーク、その下に「肥後兼正」が打たれている。1枚目の写真の2本は刻印が異なり、左の方が古いようだ。鞘裏には2本とも5…

「播磨守」2徳・3徳

「播磨守」2徳・3徳 この「播磨守」は、先に紹介した縦折り鞘のものと同じ製造元による2徳タイプと3徳タイプの多機能ナイフだ。 サイズは、1枚目の写真の上が鞘長7.9㌢、下が鞘長7.2㌢。刃材は全鋼のようで、両方ともナイフ刃の他に栓抜きと先細のノコ…

電工ナイフ「関兼繁」

電工ナイフ「関兼繁」 この「関兼繁」は、銘からして刃物の産地・岐阜県関市の刃物製作所が製作した電工ナイフだろう。 刻印は、リカッソに「関兼繁」のみが打たれている。刃材は全鋼のようで、刃厚は3㍉。ブレイドはやや細めのドロップポイントで、きれい…

「角M」のマークの肥後守

「角M」のマークの肥後守 この縦折り鞘の肥後守は、刃の形状を見るとかなり古いもののようだが詳細は不明だ。 刻印は、四角の枠の中に「M」のマークと「肥後守」が打たれている。マークと肥後守の間に文字痕らしいものが見えるので、おそらく「登録」が打…

肥後守「有次」

肥後守「有次」 「有次」は、京都にある老舗の包丁や料理道具の専門店名で、この肥後守は「カネ駒」の永尾駒製作所のOEMという。 刻印は、鞘表の一番下の紐通し穴の上にルーペで見ないと読めないくらい小さく「有次」が打たれているのみ。永尾駒製作所の…

ゾウのマークの「肥後守特級」

ゾウのマークの「肥後守特級」 この「特級」は、マークにゾウがデザインされたユニークな肥後守だ。 刻印は「割込正鋼」と横向きのゾウのマーク、その下に「肥後守」「特級」が打たれている。ゾウの耳を見るとそれほど大きくないのでインドゾウのようだが、…

「肥後一枡丸」

「肥後一枡丸」 この「肥後一枡丸」は、製造元など詳細は分からないが面白い銘の肥後ナイフだ。 刻印は、「肥後一枡丸」のみが打たれている。商標登録もされていないようだが比較的作りも丁寧で、もしかしたら個人や何かのイベントの記念に作られた特注品か…

「カネ忠」肥後守

「カネ忠」肥後守 この「カネ忠」は、戦前に作られた実用的な縦折り鞘の肥後守のようだ。 刻印はカネ(逆L)の中に「忠」のマークと「登録」、その下に「肥後守」が打ってある。「カネ駒」の永尾駒製作所に「カネ忠」の刻印が保管されているようだが、OE…

「梅隆」肥後兼貞

「梅隆」肥後兼貞 この「梅隆」は、可愛い豆サイズだがしっかりとした作りの肥後ナイフだ。 刻印は、「商標」と梅の花の中に「隆」、その下に「肥後兼貞」が打ってある。シャープな刻印で、これだけ見ても作りの丁寧さが分かる。 サイズは鞘長6.2㌢で、鞘材…

「山富士一」肥後守

「山富士一」肥後守 この「山富士一」は、堅牢な作りの特大サイズの肥後守で掘り出し物の1本だ。 刻印は、左片流れの三峰の山形の下に「富士一」のマークと「登録」「肥後守」がしっかりと打ってあり、シンプルだが堂々としていて風格がある。 鞘長12.2㌢で…

「桜誠」肥後守 2徳

「桜誠」肥後守 2徳 この「桜誠」は、以前に縦折り鞘のものを記載したが、今回は工作用の2徳タイプを紹介する。 刻印は、縦折り鞘のものと同じもののようで、「正鋼」と桜の花びらの中に「誠」のマーク、その下に「登録」「肥後守」が打ってある。 サイズ…

縦折り鞘の肥後守

縦折り鞘の肥後守 この肥後守は、刃の形状などを見ると縦折り鞘としてはかなり古いもののようだ。 刻印は、一番上に半分しか刻まれていないが「商標」と思われる文字、その下に「肥後守」が打ってある。肥後守の文字間が不均等で、文字がタガネ彫りとは違う…

真ちゅう鞘の肥後守

真ちゅう鞘の肥後守 この真ちゅう鞘の肥後守は、非常に丁寧な作りだが製造元を示すような刻印がなく詳細は不明だ。 刻印は、「登録」「肥後守」のみが打たれている。登録されていることから三木市の組合加盟の製造元のものであろう。 サイズは鞘長8㌢で、鞘…

「播州助左ヱ門」

「播州助左ヱ門」 この縦折り鞘の肥後ナイフは、何となく由緒のあるような銘に加えて全体的に風格を感じさせる作りの逸品だ。 刻印は、「本打」と丸の中に「二」のマーク、その下に「播州助左ヱ門」、さらに鞘裏には「絶對責任品」が打ってある。この「助左…

「肥後一登志」2徳

「肥後一登志」2徳 この「肥後一登志」は、人の名前のような銘の工作用の2徳ナイフだ。 刻印は、鞘表に「登録」「肥後一登志」、鞘裏に「新案特許出願中」「工作用鋸付」が打ってある。「一登志」は製作者か、あるいは子供さんなど身近の人の名前なのだろ…