2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「肥後千代田丸」 この肥後ナイフは、これまでに紹介した「銀峰」や「浮丸特級」などと同じく数ある「宗近」のOEMの一つだ。 1枚目の写真の2本は、上と下とで刻印が違う。1本目は「高級」、2本目は「商標」、その下に「肥後千代田丸」が打たれている…
「肥後虎徹」 肥後ナイフの銘には、日本刀の名刀にちなんだと思われるものが少なくないが、この「肥後虎徹」もその仲間か。 刻印は、全体的にやや薄くて読みづらいが「割込正鋼」と大きめの明朝体で「肥後虎徹」、その下に「特級」が打ってある。「虎徹」に…
「肥後成正」 この「肥後成正」は、状態はともかく見るからに廉価版の肥後ナイフそのものだが、この銘は縦折り鞘のものもあるので、比較的歴史は古いようだ。 刻印は、「商標」の下に桜の花の中に「井」のマークと「肥後成正」が打ってある。全体的なバラン…
「越後守秀和」 この「越後守秀和」は、比較的新しいものと思われるが使われている鋼材が一般的な肥後守・肥後ナイフとは異なり、全体的な作りから洋式ナイフの職人が作った肥後ナイフのような気がする。 まず、鞘の鋼材がよく分からない。鏡のような光沢が…
縦折り鞘の肥後守・特製 この縦折り鞘の肥後守は、製造元が分かるような刻印はないが堂々とした作りの逸品だと思う。 刻印は「登録」「肥後守」「特製」のみが打たれている。鞘長は10.1㌢で、大大と大の中間サイズ。やや厚めの鋼材が使われており、縦折り鞘…
肥後ナイフ「駒形肥後」 この「駒形肥後」は、小サイズだが肥後ナイフの廉価版にしてはなかなかの上物だ。 刻印は「特級」、その下に将棋の駒の中に「駒形」のマークと「肥後」が打たれている。肥後ナイフは「○○肥後」とか「肥後○○」といった銘のものがほと…
「姫錦」肥後守 この「姫錦」肥後守は、以前に紹介した「肥後守晴菊」と同様に「山正」肥後守の小阪富男氏の兄上・小阪延雄氏が製作した「山平」肥後守のOEMだろう。 刻印は、細くてシャープな明朝体で「特級」「登録」「姫錦肥後守」が打たれている。2…
「肥後正利」 この「肥後正利」は、可愛らしい小サイズの肥後ナイフで、銘は室町時代末期の美濃の刀工・正利にあやかったか。それとも製作者の名前からとったものなのだろうか。 刻印は「高級」「肥後正利」のみ。どういうわけなのか書体が肥後の「後」と「…
縦折り鞘の「竹虎」肥後守 「竹虎」肥後守は、現在も肥後守を製造販売しているカネ駒のOEMの代表的な銘の一つだ。 兵庫県三木市の大工道具や金物の販売会社・ヒマサ金物(アルデ)からの受注生産で、昭和10年に商標登録されて現在も作り続けられており、…
電工ナイフ「三郎撰」 この「三郎撰」は、ジグドボーン製の鞘の電工ナイフとしてはややスリムだがしっかりとした作りの逸品だ。 刻印は片面のリカッソに「三郎撰」、もう片面のリカッソに「割鋼」が打たれている。ブレイドはややスリムなドロップポイント型…
丸正「割込肥後」 「割込肥後」の刻印の肥後ナイフは、マーク違いのものが他にもある。この「丸正」は作りからして学童用に見えるが全体的に丁寧な作りだ。 刻印は、丸の中に「正」のマークと明朝体で「割込肥後」が打たれている。鞘長8.5㌢。鞘材は薄めだが…
「荒鷲」ARAWASHI この「荒鷲」は、鞘がエンボス加工された肥後ナイフの仲間。電工ナイフの「荒鷲」をそのまま小さくした形状をしている。 鞘には正面を向いた戦闘機の機体、さらに左の翼の上に「ARAWASHI」と右の翼の上に「荒鷲」、右下に「登録」の文字が…
縦折り鞘の肥後守「梅正」 梅の花の丸の中に「正」の肥後守は、以前に横折り鞘のものを紹介したが、今回は縦折り鞘のものを紹介する。 刻印は、横折り鞘のものに打たれていた内の一つと同じで、「割込正鋼」、梅の花の丸の中に「正」、その下に「商標登録」…
珍品「クジラナイフ」 このナイフは、銘も形状も見るからにユニークでナイフらしからぬ可愛さがある。 銘は「クジラナイフ」のみ。鞘を横から見るとクジラのような独創的な形状で、頭から鞘尻に向かって細くなり、尻の部分が尾ひれのように広くなっている。…
「肥後浮丸特級」 この「肥後浮丸特級」は、先に紹介した藤原刃物製作所の「肥後浮丸」と銘が似ているが全くの別物で、こちらは同じ東京の文具系のウキタ商事が製造依頼した「宗近」の代表的なOEMの肥後ナイフだ。 1枚目の写真は、大サイズの3本。1本…
「肥後正宗」 この「肥後正宗」は、鎌倉時代の刀工・正宗にあやかった銘なのだろうか。日本刀の名刀「正宗」を肥後ナイフに重ねるのはちょっと無理があるような気もするが、切味をアピールしたかったのか。 読み取れる刻印は「肥後正宗」のみ。刃材は全鋼で…
縦折り鞘の肥後守「政」 以前に“これぞ縦折り鞘の肥後守といった貫禄のある逸品”と「肥後守政」桂馬を紹介したが、今回の縦折り鞘の「政」はそれより製造時期が古いもののようだ。 刻印は、1番上に4文字の打刻があり、薄れて判読できないがおそらく「商標…
「肥後千寿丸」 このは「肥後千寿丸」は、作りの特徴から「宗近」のOEMと思われる肥後ナイフの1つだ。 1枚目に写真の2本は、鞘のクロムメッキが黒と半光沢の違いはあるが、サイズや作りはほぼ同じだ。刻印は「高級」「肥後千寿丸」しか打っていないの…
「ハリマ肥後」2 このブログを始めて間もない頃、所蔵する肥後守・肥後ナイフ中で刃の形状が一番“美しい”と紹介した「ハリマ肥後」。今回はその他に所蔵している種類が異なるものを紹介する。 1枚目の写真は、製造時期が比較的新しいと思われる3本。1番…
縦折り鞘の肥後守 この縦折り鞘の肥後守は、以前に紹介したものと同じく刻印に固有銘やマークがなく「肥後守」だけが打たれているもので、やはり製造元など詳細は分からない。 戦後のものと思われるが、縦折り鞘としては作りがしっかりしている。刻印は、小…
電工ナイフ「兼氏」 この「兼氏」は、戦後に製造されたオーソドックスな電工ナイフの1つだ。 グリップはジグドボーン製で、長さ11.4㌢。ブレイドはドロップポイント型で、1枚目の写真の上の方がやや刃幅が広く電工ナイフらしい。下はどちらかと言えばアウ…
「平和肥後」 この「平和肥後」は、戦後に作られた肥後ナイフだと思うがネットで検索をしても正体がつかめない。 刻印はそれぞれサイズに合わせて大きさが違うが、「登録」と松葉菱の中に漢数字の「三」のマーク、その下に「平和肥後」が打たれている。 1本…
肥後守「カネ俊」 この縦折り鞘の肥後守は、戦前から戦後にかけて作られていたようで歴史は長いが詳細が分からない。 1枚目と2枚目の写真のものは、おそらく戦後に作られたと思われるデッドストックで、状態がすこぶる良い。刻印は丸の中にカタカナの「イ…
「肥後義庸」 この肥後ナイフは、廉価版としては全体的に丁寧な作りで、刃のグラインダー痕もきれいだが、詳細はまったく不明だ。 刻印は、細く鮮明な明朝体で「高級」「肥後義庸」が打たれている。鞘長8㌢。鞘は真ちゅう製で、傷もほとんどない。刃材は割…
「肥後浮丸」 この「肥後浮丸」は、肥後ナイフの代表格である「肥後隆義」のOEMで、銘が違うだけで作りは全く同じ。実用ナイフとしては申し分のない肥後ナイフだ。 刻印は、全て「割込」「登録」「肥後浮丸」に統一されている。1枚目の写真のものはデッ…
肥後ナイフ「メートルナイフ」 この「メートルナイフ」は、鞘が定規を兼ねているので子供の工作用の肥後ナイフのようだ。 鞘の表面に「登録」、桜花の中に「西」のマーク、その下に「スピード」と「メートルナイフ」の刻印、裏面には5㌢の定規が刻まれてい…
電工ナイフ「兼駒」 この「兼駒」は、お気に入りの竹笹のネイルマークが入った電工ナイフ。 ブレイドはオーソドックスなドロップポイント型で、根元の刃厚が5㍉とがっしりしている。片面に竹笹のネイルマークと、竹の根元の脇に「兼駒」の刻印。リカッソに…
「丸寅」肥後守 この縦折りの「丸寅」肥後守は、1本目は華奢だが2本目は頑丈な作りで、同じ製造元とは思えないような差がある。 2枚目の写真の刻印は「別打」、○の中に寅のマーク、「登録」「肥後守」が打ってある。全体的に刻印が薄く、その下に薄らと文…
「東駒」肥後司 この肥後ナイフはちょっと面白い。「東駒」(あづまこま)と「肥後司」の両方の銘を組み合わせて使っている。 刻印は、「登録」と将棋の駒の中に「東駒」、その下に「肥後司」と「特級品」の刻印が打たれている。鞘長9.5㌢。鞘材は半光沢のク…
肥後ナイフ「つる・まつ」 この鞘がエンボス加工の肥後ナイフ「つる・まつ」は、先日、ヤフオクで落札したもの。 肥後ナイフとしてはかなりの珍品で、実は10年ほど前にヤフオクで見つけた際、入札価格が高騰してしまったため「またの機会の楽しみに」と途…