蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

電工ナイフ

エンボス加工の「電工ナイフ」2

エンボス加工の「電工ナイフ」2 以前に電工ナイフのグリップがエンボス加工の「竜」と「月と芒と兎」を記載したが、今回は「虎」を紹介する。 グリップには竹林の中から姿を現した一頭の虎の図柄が打ち出されている。鞘の両面とも同じ図柄だ。 サイズは前出…

「東電」のマークの電工ナイフ

「東電」のマークの電工ナイフ 今回は、「東電」のマークが入った電工ナイフを紹介する。 刻印は、リカッソの表面に「Kick」、裏面に「58.9」の打刻がある。さらにボルスターにはお馴染みの丸の中に稲妻の「東電」のマークが打たれている。 グリップはジグド…

無刻印の「電工ナイフ」

無刻印の「電工ナイフ」 今回は、無刻印の「電工ナイフ」を紹介する。 サイズは鞘長11.5㌢で、グリップはジグドボーン製。グリップの滑り止めを兼ねた模様が特徴的でなかなか味がある。 ブレードはやや細身のドロップポイントで、刃材は全鋼のようだ。ボルス…

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」4

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」4 今回は、竹笹のネイルマーク入りの「電工ナイフ」を紹介する。 刻印は、2本ともブレードに竹と笹のネイルマークが刻まれ、リカッソに「割込」の打刻がある。おそらく同じ製造元によるものだろう。 グリップはジグドボ…

スポーツナイフ No.2

スポーツナイフ No.2 今回は、先ごろ記述した電工ナイフ風のアウトドア用スポーツナイフの別タイプを紹介する。 この個体は、前出のものと同じシリーズのアウトドアナイフのようで、リカッソに「EVERNEW 」のロゴとともに打たれている「No.1」が「No.2」…

スポーツナイフ No.1

スポーツナイフ No.1 今回は、電工ナイフ風のアウトドア用スポーツナイフを紹介する。 作りは戦後の最盛期の電工ナイフとまったく同じ。グリップ材はジグドボーンで、長さ11.3㌢。ブレードはドロップポイントタイプで、刃材は全鋼のようだ。刃厚は3.6㍉ある…

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」3

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」3 今回は、竹笹のネイルマーク入りの「電工ナイフ」を紹介する。 刻印は、ブレードに竹と笹のネイルマークが刻まれ、リカッソに「割込」の打刻がある。竹と笹のマークの彫りがどことなく稚拙だが何となく味がある。 グリ…

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」2

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」2 今回は、竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」の別モデルを紹介する。 刻印は、ブレードに竹と笹のネイルマークが刻まれ、リカッソに「割込」の打刻がある。2枚目の写真の2本とも作りやリカッソの形状などが同じなの…

ミニ電工ナイフ5

ミニ電工ナイフ5 今回は、電工ナイフタイプのスポーツナイフを紹介する。 グリップはジグドボーン製で、鞘長10.3㌢。刃材は割込で、刃厚が3㍉ある。ボルスターは光沢のステンレス製のようで、少し角ばった横溝のないタイプだ。 ブレイドの形状は、やや細め…

ミニ電工ナイフ4

ミニ電工ナイフ4 この電工ナイフタイプは、戦前あるいは戦後にスポーツナイフとして作られたものと思われる。 刻印はなく、サイズはグリップの長さが10㌢で、鞘はこのタイプでは珍しいスタッグホーンのようだ。刃材は全鋼で、刃厚は2.8㍉。 ブレイドの形状…

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」 今回は、竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」を紹介する。 刻印は、ブレイドに竹と笹のネイルマークが刻まれ、リカッソに「割込」の打刻がある。2本とも作りやサイズが同じなので、同じ製造元のものだろう。 2枚目の写…

ミニ電工ナイフ3

ミニ電工ナイフ3 この電工ナイフタイプの2本は、戦後にスポーツナイフとして作られたものではなかろうか。 同じ製造元のものと思われ、サイズは2本ともグリップの長さが10.3㌢で、鞘は色違いのジグドボーン製。刃材はどちらも全鋼で、刃厚は2枚目の写真の…

ミニ電工ナイフ2

ミニ電工ナイフ2 今回は、以前に記述した戦後に作られたと思われるミニサイズの電工ナイフの別モデルを紹介する。 サイズは、グリップの長さが10㌢で、鞘はジグドボーン製。刃材は全鋼で、刃厚がリカッソ付近で2.3㍉。ブレイドの形状はやや細めのドロップポ…

ミニ電工ナイフ

ミニ電工ナイフ 今回は、戦後に作られたと思われるミニサイズの電工ナイフを紹介する。 ブレイドやグリップの形状などから2本とも同じ製造元によるものだと思うが、無刻印のため詳細は分からない。 サイズは、2本ともグリップの長さが10.2㌢で、鞘はジグ…

「IS」?マークの電工ナイフ

「IS」?マークの電工ナイフ この「IS」?マークは、戦後に作られたと思われるグリップがジグドボーン製の電工ナイフの一つだ。 グリップの長さは11.5㌢で、やや浅めに滑り止めの溝が彫られている。ブレイドはドロップポイントタイプ。刃材は全鋼で、刃…

電工ナイフ「兼篤」

電工ナイフ「兼篤」 この「兼篤」は、戦後に作られたグリップがジグドボーン製の電工ナイフの一つだ。 グリップの長さは11.5㌢で、滑り止めの溝が丁寧に彫られている。ブレイドはドロップポイントタイプで、刃材は全鋼のようだ。刃厚は根元で3.6㍉ある。ボル…

木製グリップの電工ナイフ

木製グリップの電工ナイフ 今回は、戦後に作られたと思われるちょっと厳つい木製グリップの電工ナイフを紹介する。 グリップ材は、正確なところは分からないが表面に滑り止めの浅い溝が掘られている。ブレイドはやや幅広のドロップポイントで、刃材は全鋼の…

無刻印の古い「電工ナイフ」

無刻印の古い「電工ナイフ」 今回は、無銘の古い「電工ナイフ」2本を紹介する。 サイズは2本とも鞘長11.8㌢で、グリップは一見してスタッグホーンのようだが、ジグドボーンではなかろうかと思う。2本ともグリップの形状や厚さが均一ではないので1つずつ…

電工ナイフ「肥後隆義」

電工ナイフ「肥後隆義」 「肥後隆義」といえば肥後ナイフの代表格だが、以前に紹介したスチール製のグリップのものなど電工ナイフも何種類か生産していたようだ。この木製グリップもその内の一つで、肥後ナイフ同様にきっちりと作られている。 グリップは、…

電工ナイフ「ALPS」

電工ナイフ「ALPS」 この電工ナイフは、戦後に作られたと推測されるがどうやら市販されたものではなさそうだ。 グリップ材はジグドボーンで、長さ11.5㌢。ブレイドはドロップポイントタイプで、刃材は全鋼のようだ。刃厚は3.7㍉ある。ボルスターは真ちゅう製…

電工ナイフ「兼進」

電工ナイフ「兼進」 この「兼進」は、珍しく製造元が分かった電工ナイフだ。おそらく戦後に作られたものだろう。 グリップはジグドボーン製で、長さ11㌢。ブレイドはドロップポイントタイプ。刃材は割込で、刃厚は根元で4㍉ある。ボルスターは真ちゅう製の…

「逆さベンツ」マークの電工ナイフ

「逆さベンツ」マークの電工ナイフ この電工ナイフは、グリップがジグドボーンのように見えるが、実は木製のグリップだ。 グリップの長さは11.2㌢。ブレイドはやや細めのドロップポイントタイプ。刃材は全鋼のようで、刃厚は3.3㍉ある。ボルスターは真ちゅう…

電工ナイフ「■久」

電工ナイフ「■久」 この「■久」は、おそらく戦後に製造された電工ナイフの1つと思われる。 グリップはジグドボーン製で、長さ11.6㌢。一般的なものより少し細めだ。ブレイドはドロップポイントタイプ。刃材は全鋼のようで、刃厚は3.5㍉ある。ボルスターは、…

電工ナイフ「日立配具」

電工ナイフ「日立配具」 この「日立配具」は、以前に紹介したことがある日立安来鋼の電工ナイフの類いだろう。 ブレイドは、ドロップポイントのタイプだが、刃のラインが直線で刃先がやや鋭角の特徴的な形状をしている。ブレイドには、ネイルマークとリカッ…

電工ナイフ「関兼繁」

電工ナイフ「関兼繁」 この「関兼繁」は、銘からして刃物の産地・岐阜県関市の刃物製作所が製作した電工ナイフだろう。 刻印は、リカッソに「関兼繁」のみが打たれている。刃材は全鋼のようで、刃厚は3㍉。ブレイドはやや細めのドロップポイントで、きれい…

電工ナイフ「武俊」

電工ナイフ「武俊」 この「武俊」は、余り見かけることのない珍しい銘で、詳細が一切分からない謎多き電工ナイフの一つだ。 刻印は、ブレイドに小さな「武俊」が打たれているだけ。製作者の個人名を刻んだのだろうか。ネットで検索してもナイフマガジンの「…

日立安来鋼の電工ナイフ

日立安来鋼の電工ナイフ 久しぶりに電工ナイフを紹介する。安来鋼は刃物などの工具鋼を代表する特殊鋼で、日立ブランドの電工ナイフは数多い。戦後の大規模な電話線工事などで使われていたのだろうか。 ブレイドは、やや細身のドロップポイントのタイプ。ブ…

電工ナイフ「江戸駒」

電工ナイフ「江戸駒」 この「江戸駒」は、ナイフマガジン(No.116)の特集「電工ナイフ・海軍ナイフ」によると昭和30~50年代に篠田工業が製造したものらしい。 ブレイドは、やや先の尖った角刃タイプで、ブレイドに笹葉のネイルマークと小さめに「登録」「…

電工ナイフ「丸敬」

電工ナイフ「丸敬」 この「丸敬」は、見るからに貫禄のある完成度の高い電工ナイフで、使い勝手も良さそうだ。 グリップはジグドボーン製で、鞘長11.5㌢。尻から口金(ボルスター)に向かって幅が直線的に細くなっている。口金は真ちゅう製ではなく、飾り気…

電工ナイフ「美濃駒」

電工ナイフ「美濃駒」 この「美濃駒」は、銘からして刃物の産地・岐阜県関市あるいはお隣の美濃市辺りの刃物製作所が製作した電工ナイフだろう。 刻印は、ブレイドに小さめに草書体で「美濃駒」のみが打たれている。刃材は全鋼のようで、刃厚は3.5㍉。少し大…