蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

縦折り鞘の肥後守 10

縦折り鞘の肥後守 10 今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守を紹介する。 刻印は、残念ながら「肥後守」しか判読できない。このような状態のものを見るたびにいつも思うことだが、刻印はもっと丁寧に打って然るべきものではなかろうか。 サイズ…

「高級肥後」

「高級肥後」 この「高級肥後」は、戦後に作られたと思われる廉価版のナイフだ。 刻印が全体的に薄くて判読しづらいが、一番上に丸のマーク、その下に「高級肥後」が打たれている。丸の中に何かあるようだが読めない。以前に記述した「三和高級肥後」のチキ…

縦折り鞘の「ダイヤギク」

縦折り鞘の「ダイヤギク」 今回は、ちょっと珍しい銘の縦折り鞘タイプのナイフを紹介する。 刻印は、鞘表に「商標登録」と八角形の外枠の中に8つの菱形に囲まれた八角形の内枠があり、その中に「菊」の文字が入ったマーク、その下に「ダイヤギク」が打たれ…

変わり種のナイフ

変わり種のナイフ 肥後守や肥後ナイフを蒐集していると、時たま変わり種のナイフに出合うことがある。この3本もそのうちの一つで、特殊な作りの奇妙なナイフだ。 3本ともナイフ刃と用途不明の三角刃や薄い尖ったヘラのようなものが付いた2徳タイプで、そ…

「肥後義守」

「肥後義守」 今回は、戦後に作られたと思われる肥後ナイフ「肥後義守」を紹介する。 刻印は、打ちが甘いうえに鞘の状態が今ひとつで読みづらいが「登録」とその下に「肥後義守」が打ってある。 サイズは鞘長9.6㌢で、鞘には光沢のクロムメッキが施されてい…

ポケットサイズの「カネ駒」

ポケットサイズの「カネ駒」 このポケットサイズの「カネ駒」は、さる5月中旬に名古屋のIさんから「カネ駒の新作や限定品を販売しているので、欲しいものがあれば購入して送ります」と大阪タカシマヤで開催された日本の伝統展の会場からお電話をいただき、…

縦折り鞘の肥後守9

縦折り鞘の肥後守9 今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守を紹介する。 刻印は、「肥後守」とその上に文字、あるいはマークのような打刻の痕跡があるが、残念ながら読めそうで読めず。 サイズは鞘長9.4㌢で、鞘には黒色のクロムメッキが施され…

「富士星ナイフ」

「富士星ナイフ」 今回は、折りたたみナイフタイプの「富士星ナイフ」を紹介する。 刻印は、「登録」の下に山と星のマーク、「富士星ナイフ」「正鋼割込」が打たれている。山の図柄は富士山のようで、銘がマークそのものだ。 サイズは鞘長10.2㌢で、鞘は真ち…

スポーツナイフ No.2

スポーツナイフ No.2 今回は、先ごろ記述した電工ナイフ風のアウトドア用スポーツナイフの別タイプを紹介する。 この個体は、前出のものと同じシリーズのアウトドアナイフのようで、リカッソに「EVERNEW 」のロゴとともに打たれている「No.1」が「No.2」…

縦折り鞘の肥後守8

縦折り鞘の肥後守8 今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守を紹介する。 刻印は、「鋼割込」「登録」「肥後守」が打たれている。その下にマークの一部のような痕跡があるが、残念ながら判読できない。 サイズは鞘長8.4㌢で、鞘には光沢のクロム…

縦折り鞘の肥後守「分銅カネ宮」

縦折り鞘の肥後守「分銅カネ宮」 以前に横折り鞘の「分銅カネ宮」を記述したが、今回は戦前に作られたものと思われる縦折り鞘タイプを紹介する。 刻印は、いずれも「登録」「商標」、その下に「肥後守秀」、分銅の中に「カネ宮」のマークの刻印がある。1枚…

「大島守」一秀作

「肥後大島守」一秀作 今回は、戦後に作られたと思われる肥後ナイフの「大島守」を紹介する。 刻印は、「播州」「大島守」、その下に「一秀作」が打たれている。楷書体を使い製造者名を入れるなど、少しばかり凝った刻印だ。 サイズは、2枚目の写真の上が鞘…

無銘の縱折り鞘のナイフ3

無銘の縱折り鞘のナイフ3 今回は、戦前に作られたと思われる縱折り鞘のナイフを紹介する。 刻印はなく、製造元など一切不明。サイズは鞘長8.3㌢。鞘には光沢のクロムメッキが施されていたようだ。刃材は割込で、刃厚が2.3㍉ある。 座金は、叩かれて潰れてい…

「肥後兼貞」

「肥後兼貞」 以前に可愛い豆サイズの肥後ナイフ「肥後兼貞」を記述したが、今回は小サイズを紹介する。 刻印は、前出のものは梅の花の中に「隆」のマークがあったが、この個体は「別打」と「肥後兼貞」のみが打たれている。 サイズは鞘長8㌢で、鞘には銅メ…

縦折り鞘の「肥後冨士丸」

縦折り鞘の「肥後冨士丸」 以前に横折り鞘の「肥後冨士丸」を記述したが、今回は縦折り鞘タイプを紹介する。 刻印は、「登録」「高級」「肥後冨士丸」が打たれている。「登録」以外は細めの楷書体が使われており、雰囲気は良い。 サイズは鞘長9.2㌢で、鞘に…

スポーツナイフ No.1

スポーツナイフ No.1 今回は、電工ナイフ風のアウトドア用スポーツナイフを紹介する。 作りは戦後の最盛期の電工ナイフとまったく同じ。グリップ材はジグドボーンで、長さ11.3㌢。ブレードはドロップポイントタイプで、刃材は全鋼のようだ。刃厚は3.6㍉ある…

「カネ駒」特別鍛造・元佑作

「カネ駒」特別鍛造・元佑作 これは「カネ駒」の特別鍛造の2タイプで、製作者銘入りとあって作りは申し分なく貫禄のある肥後守だ。 刻印は、鞘表に定番の「商標登録」「肥後守定」、逆Lの中に「駒」が打たれている。鞘裏には永尾駒製作所の4代目「元佑作…

無銘の2徳ナイフ

無銘の2徳ナイフ 今回は、戦後に作られたと思われる安っぽい2徳タイプのナイフを紹介する。 サイズは鞘長8㌢で、鞘には真鍮メッキが施されている。刀身はナイフの形状だが、刃材はカッターナイフの刃のような鋼材が使われている。 ちょっと疑問に思うのは…

「肥後大島丸」

「肥後大島丸」 今回は、戦後に作られたと思われる肥後ナイフの「肥後大島丸」を紹介する。 刻印は、2枚目の写真の1番上が「商標」と「肥後大島丸」で、下の2本は「肥後大島丸」のみが打たれている。 サイズは1番上が鞘長8.2㌢、2本目が鞘長8㌢、一番…

縦折り鞘の肥後守7

縦折り鞘の肥後守7 今回は、戦前に作られた縦折り鞘の肥後守を紹介する。 刻印は、鞘の状態が悪いので「肥後守」しか読み取れない。刻印の位置から推測すると、その上に「登録」などが打たれていたものと思われる。 サイズは鞘長9.5㌢で、鞘はだいぶ劣化が…

真ちゅう鞘の「肥後守本家」

真ちゅう鞘の「肥後守本家」 今回は、製作時期が戦前か戦後か分からないチキリなしの「肥後守本家」を紹介する。 刻印は、「登録」「肥後守」「本家」が打たれている。この刻印は、以前に記述した刃先が丸く加工された安全ナイフと同じだ。 サイズは鞘長7.5…

「一文字國俊」

「一文字國俊」 今回紹介するのは、以前に記述した肥後ナイフ「一文字國俊」の別タイプだ。先ごろ初めて行った狩野川公園の「骨董蚤の市」で見つけた。 刻印は、前出のものと同じ「登録」、松葉菱にような紋の中に「上」のマーク、その下に草書体で「一文字…

縦折り鞘の肥後守6

縦折り鞘の肥後守6 今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守を紹介する。 入手した時は無銘だと思っていたが、よく見ると部分的に薄っすらと肥後守の刻印があった。鞘の状態が悪い上に刻印の打ち方が浅いので無銘と勘違いしてもおかしくない。 サ…

縦折り鞘の「カネ駒」(復刻版)

縦折り鞘の「カネ駒」(復刻版) この縦折り真ちゅう鞘の「カネ駒」は、戦前のものではなく展示販売用に製作された復刻版のようだ。 刻印は、鞘表にお馴染みの「商標登録」「肥後守定」、その下に逆Lの中に「駒」のマークが打たれている。さらに刀身の根元…

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」3

竹笹のネイルマークの「電工ナイフ」3 今回は、竹笹のネイルマーク入りの「電工ナイフ」を紹介する。 刻印は、ブレードに竹と笹のネイルマークが刻まれ、リカッソに「割込」の打刻がある。竹と笹のマークの彫りがどことなく稚拙だが何となく味がある。 グリ…

小槌のマークの肥後守

小槌のマークの肥後守 以前に打ち出の小槌のマークの縱折り鞘の肥後守を記述したが、今回は横折り鞘タイプを紹介する。 刻印は、縦折り鞘タイプと同じ「別製」と小槌の中に「萬」のマーク、その下に「登録」と「肥後守」が打たれている。以前に紹介した時は…

無銘の2徳タイプのナイフ

無銘の2徳タイプのナイフ 今回は、おそらく戦後に作られたと思われる無銘の2徳タイプのナイフを紹介する。 2徳タイプはノコギリ付きが多いが、これはナイフ刃と鞘に栓抜きが付いたもので、キャンプなどアウトドア用に作られたものだろう。 サイズは鞘長10…

縦折り鞘の「山平」肥後守

縦折り鞘の「山平」肥後守 これまでに3回ほど「山平」肥後守を記述したが、今回は縦折り鞘タイプの2本を紹介する。 刻印は2枚目の写真の上が「山平」のマークと「登録」「肥後守」、下は「特級」と「山平」のマークに「肥後守」がそれぞれ打たれている。 …

黒槌目の肥後ナイフ

黒槌目の肥後ナイフ 今回は、渋い黒槌目の無銘の肥後ナイフを紹介する。 サイズは鞘長12.2㌢で、鞘は光沢の黒色のクロムメッキが施されている。刃材は割込で、刃厚が3㍉。座金は両面とも真ちゅう製の平座金。チキリは大きめで形良く丁寧に成形されている。 …

無銘の縦折り鞘のナイフ2

無銘の縦折り鞘のナイフ2 今回は、戦前に作られたものと思われる縦折り鞘のナイフを紹介する。 刻印はなく、サイズは鞘長8㌢。鞘には光沢のクロムメッキが施されていたようだ。刃材は全綱のようで、刃厚が1.4㍉。砥ぎ減りが進んでいるので刀身の形状が角刃…