蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「星形の中にカネ伊」の肥後守

「星形の中にカネ伊」のマークの肥後守 この肥後守は、特大サイズのものとしては作りや形状からして申し分のない逸品だ。 刻印は、星形の中にカネ(逆L)と「伊」のマーク、その下に「登録」「肥後守」が打たれている。マークは星形とカネは読み取れるが、…

「肥後秀光」2徳

「肥後秀光」2徳 この「秀光」は、縦折り鞘の肥後ナイフもあることから歴史の長い製造元が製作したもののようだ。 刻印は、「登録」と山に「長」のマーク、その下に「肥後秀光」、薄くて読みづらいが一番下に「特撰」が打たれている。 サイズは1枚目の写真…

「肥後吉光」

「肥後吉光」 この「吉光」は、廉価版の学童用の肥後ナイフの一つだ。 刻印は、「登録」「肥後吉光」「割込」が打ってある。サイズによって大きさが若干違うので2種類の刻印が使われていたようだ。 サイズは2枚目の写真の上が鞘長9.7㌢、下が鞘長9.2㌢。刃…

「高級選定ナイフ」

「高級選定ナイフ」 このナイフは、詳細は不明だが申し分のない堅牢な作りで、実用性が高いなかなかの逸品だ。 刻印は「登録」、その下に大きめの錨のマークと「高級選定ナイフ」が打たれている。海軍ナイフ(海軍メス)の中にはリカッソに錨のマークの打刻…

「肥後長盛」

「肥後長盛」 この「肥後長盛」は、見かけはまるで違うが以前(7月26日)に紹介した真ちゅう鞘の「木駒」のマークのものと同じ製造元の肥後ナイフのようだ。 刻印は、「商標」「肥後長盛」のみが打たれているだけ。「木駒」マーク入りは鞘長8.5㌢の小サイズ…

「肥後朝潮丸」3徳

「肥後朝潮丸」3徳 この「朝潮丸」は、学童向けのアウトドア用の3徳ナイフなのだろうか。 刻印は、「商標」と「肥後朝潮丸」の銘が打たれている。ネットで検索しても手掛かりがなく、所有している肥後ナイフ類の中にも同銘のものはこの個体しかないので、…

「肥後守政隆」

「肥後守政隆」 この「政隆」は、珍しいカラー鞘もある肥後守でどうやらカネ駒のOEMのようだ。 刻印は、「商標登録」と「肥後守」「政隆」が打ってある。カラー鞘はしっかりとした塗装が施してあり、粗悪なクロムメッキよりサビが出難いかもしれない。 サ…

電工ナイフ「武俊」

電工ナイフ「武俊」 この「武俊」は、余り見かけることのない珍しい銘で、詳細が一切分からない謎多き電工ナイフの一つだ。 刻印は、ブレイドに小さな「武俊」が打たれているだけ。製作者の個人名を刻んだのだろうか。ネットで検索してもナイフマガジンの「…

「壷ト」肥後守

「壷ト」肥後守 この「壷ト」は、以前にヤフオクで別の肥後守を落札したのだが、出品者が発送しようとしたところ既に他の方が店頭で売ってしまったことが発覚し、大変恐縮した出品者がお詫びにと送って下さったもの。 刻印は、「別打正鋼」「登録」、その下…

「丸寿?」のマークの高級肥後

「丸寿?」のマークの高級肥後 この「丸寿?」は、最近まで三和の高級肥後だとばかり思っていたが、よくよく見たらどうも違うようだ。 刻印は、丸の中が潰れてしまって分かりづらいが「寿」の象形文字のような図柄のマーク、その下に「高級肥後」「別製正鋼…

「トップマン」肥後ナイフ

「トップマン」肥後ナイフ この「トップマン」肥後ナイフは、以前に紹介した故・小阪富男氏の「トップマン」肥後守と良く似ているが全くの別物で、「宮本武蔵」の宮本製作所のOEMのようだ。 刻印は、トップマンのマークと一番下の「鍛造鋼製」は小阪氏の…

「幸福」2徳ナイフ

「幸福」2徳ナイフ この「幸福」は、ナイフとノコギリの2徳タイプで、肥後ナイフ類とボンナイフとの中間のようなナイフだ。 刻印は「商標登録」と「幸福」、その下に疾走する馬のマークが縦に打たれている。この馬のマークは他にも見かけるが、おそらく販…

縦折り鞘の「白鷹」肥後守

縦折り鞘の「白鷹」肥後守 「白鷹」肥後守は、以前(5月23日)に横折り鞘を紹介したが、今回は古いタイプの縦折り鞘を紹介する。 刻印は、「別打」と長円の中に「白鷹」のマーク、その下に「商標登録」と「肥後守」が打たれている。刻印は若干書体(明朝体…

「丸公」マーク付きのナイフ

「丸公」マーク付きのナイフ このナイフは、以前にヤフオクで肥後守を落札した際に“おまけ”として同封されていた。 刻印は、製造元を示す銘などはなく鞘尻近くに丸の中に「公」のマークのみが打たれている。刃材は全鋼で、ほとんどサビも出ておらずデッドス…

肥後守「利光」

肥後守「利光」 この「利光」は、『暮しの手帖』の商品テスト企画「220本の肥後守をテストする」で栄えある第1位となった肥後守で、カネ駒のOEMの一つだ。 刻印は「肥後守利光」が打たれているだけで、カネ駒のOEMにも関わらず商標登録の表示がない。…

肥後ナイフ「春重」

肥後ナイフ「春重」 この「春重」は、小田原城・二の丸広場で開かれていた骨董市で入手した内の1本で、お馴染みの「肥後司」シリーズの隠れた逸品だった。 刻印は、刃の根元付近に小さな「春重」が打たれているのみ。一般的にはひと目で銘が分かるように鞘…

「菊日本正光」

「菊日本正光」 この「正光」は、堅牢な作りの実用的なナイフだ。チキリがないので正確には肥後ナイフには入らないが、その仲間として紹介する。 刻印は、薄くて読みづらいが一番上に「割込」、その下に「菊日本正光」と打ってある。「菊」と「日本」が繋が…

変わったマークの肥後守

変わったマークの肥後守 この肥後守は、縦折り鞘のものもあることから製造元の歴史は古いようだ。しっかりとした作りの模範的な肥後守といえる。 刻印は、サイズに関わらず共通で、丸の中に象形文字のような変わった図柄のマークと「商標登録」「肥後守」が…

日立安来鋼の電工ナイフ

日立安来鋼の電工ナイフ 久しぶりに電工ナイフを紹介する。安来鋼は刃物などの工具鋼を代表する特殊鋼で、日立ブランドの電工ナイフは数多い。戦後の大規模な電話線工事などで使われていたのだろうか。 ブレイドは、やや細身のドロップポイントのタイプ。ブ…

「高級スピード」

「高級スピード」 この2本は、何種類かある肥後ナイフ「スピード」の中でも高級版の類いだろう。 刻印は、2本とも片面に「特許新案」「二一四〇八五」と「高級スピード」が打たれており、もう片面には薄くて判読しづらいが竹と虎の図柄の刻印がある。鞘は…

「肥後健司」

「肥後健司」 この「肥後健司」は、しっかりとした作りの申し分のない肥後ナイフだ。 刻印は「高級」「肥後健司」のみが克明に打たれている。高級の「高」は“はしご高”が使われている。商標登録の刻印が打たれていないので、未登録の銘なのだろうか。所有し…

「肥後司」豆サイズ

「肥後司」豆サイズ この縦折り鞘の「肥後司」は、サイズの割に作りは本格的で何といっても可愛い。 刻印は「商標」「肥後司」が打たれている。以前に紹介した「肥後司春重」などと同じ製造元によるものだが、この「肥後司」の銘は種類が豊富でそれぞれに遊…

「丸耕」高級肥後

「丸耕」高級肥後 この肥後ナイフは、ほぼ同型の学童用の廉価版の中でも古い時期に製造されたものか。 刻印は、「別打」と丸の中に「耕」のマーク、その下に「高級肥後」が打たれている。こうしたタイプのもので「別打」の打刻があるのは珍しい。また高級の…

真ちゅう製の縦折り鞘の肥後守

真ちゅう製の縦折り鞘の肥後守 この肥後守は、戦前に作られた縦折り鞘の特徴がよく出ている。 刻印は、「登録」と「肥後守」のみが打たれている。他にマークなど製造元等を識別できる印がないので、組合加盟の製造元によるものか。刻印の文字は少し太めの明…

「アツミナイフ」

「アツミナイフ」 この「アツミナイフ」は、チキリのない肥後ナイフとしては作りが良いだけでなく曲線がきれいで、どことなく上品な雰囲気がある。 刻印は、鞘表に片仮名の「ア」の入ったマーク、その下に「国産」と「アツミナイフ」、鞘裏には3枚の散らし…

無銘の肥後ナイフ

無銘の肥後ナイフ この肥後ナイフは、ヤフオクで落札した3本セットのうちの1本。本命は他の1本で、いわば“おまけ”のように付いてきた。 出品時に掲載されていた写真では、製造時期がかなり古いものであることは間違いなく、銘は確認が出来なかったが「も…

「肥後正菊本家」

「肥後正菊本家」 この「肥後正菊」は、おそらく戦前に作られたと思われる横折り鞘の肥後ナイフだ。 刻印は「肥後正菊本家」のみが打たれており、鞘裏には5㌢の定規が刻んであるので工作ナイフか。「正菊」であれば商標登録されているはずだが、この個体に…

「高級肥後」

「高級肥後」 「高級肥後」の銘は「三和」によくあるが、これはOEMの一つなのだろうか。 刻印は、「謹製」「白鶴堂」「高級肥後」、その下に3つの狭長楕円形を重ねたようなマークが打ってある。白鶴堂という店舗、あるいは会社から受注して製造されたも…

「肥後忠丸」

「肥後忠丸」 この肥後ナイフも戦後に作られた学童用の廉価版で、鉛筆削りに使われたと思われる。 刻印は、「高級」と山形に「光」のマーク、その下に「肥後忠丸」が打ってある。「光」の文字が縦に少し間延びしているように見える。マークそのものが薄くて…

小槌に「寿」の肥後守

小槌に「寿」の肥後守 この縦折り鞘の肥後守は、打ち出の小槌と「寿」と縁起物が2つ入った幸運を呼ぶようなマークが打たれている。 刻印は、「別製」と小槌の中に「寿」のマーク、その下に「登録」と「肥後守」が打たれている。以前に「必勝」のマークを紹…