縦折り鞘の
肥後守7
今回は、戦前に作られた縦折り鞘の
肥後守を紹介する。
刻印は、鞘の状態が悪いので「
肥後守」しか読み取れない。刻印の位置から推測すると、その上に「登録」などが打たれていたものと思われる。
サイズは鞘長9.5㌢で、鞘はだいぶ劣化が進んでいるが光沢のクロムメッキが施されている。刃材は割込で、刃厚が1.8㍉。前の持ち主が丁寧に研ぎを重ねていたようで、刀身の形状はきれいだ。
座金は両面とも平座金。チキリは丁寧に成形されている。全体的に作りがしっかりとしており、おそらく組合加盟の製造元によるものだろう。