縦折り鞘の
肥後守9
今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の
肥後守を紹介する。
刻印は、「
肥後守」とその上に文字、あるいはマークのような打刻の痕跡があるが、残念ながら読めそうで読めず。
サイズは鞘長9.4㌢で、鞘には黒色のクロムメッキが施されている。刃材は割込で、刃厚が1.8㍉。刀身はやや幅広のトン
ガリ刃で、デッドストックのようだ。
シノギのラインもきれいに残っている。
座金は小さめだが両面とも真ちゅう製の菊座金。チキリは薄めに丁寧に成形されている。鞘も比較的しっかりとしており、なかなかの上物だ。