蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

「必勝」肥後守

「必勝」肥後守
 ブログを開設してちょうど3週間。当初は1週間から10日ぐらいで更新するのを忘れてしまうような気がしていたが、毎日1回のペースが続いている。ネタはまだ在庫があるのでしばらく続けられそうが、果たしてどうなることやら。ここまで来たらせめて1カ月、ゴールデンウィークが終わるまでは頑張ることにしよう。

 肥後守を蒐集していると、時々、金物卸問屋の倉庫に眠っていたというデッドストックの肥後守がまとまってヤフオクに出品されることがある。この縦折り鞘の「必勝」肥後守もその一例で、まとめて10本セットで出品され、幸運にも落札できた。
 鞘の表面には「元祖」「登録」と桜の花の中に「必勝」、その下に肥後守の鮮明な刻印がある。いつ頃製作されたのかは分からないが、サビもほとんどなくまずまずの状態だった。
 特徴的なのは、刃の先端の角度が通常よりやや鈍角である点で、割込の刃は厚く切れ味は良さそう。鞘は厚めのステンレス製で、全体的にがっしりとした作りだ。
 しかし、よく見ると1本は刻印が他と逆の面に打たれていたり、シノギのラインやチキリの形状に画一性がなく適当にバラバラ。これが1本のみだったら分からなかったかも知れないが、たまたままとめて入手したため、並べてみたら「あれ?あれ?」という感じだった。ものは良さそうなだけに何だか惜しい気がする。
 刻印が「必勝」なので、勝負時を控えている人へお守り代わりのプレゼントに良いかもしれないが、今時こんなものをもらっても銃刀法の関係でやたらと持ち歩けないし困るかな。
 鞘長10.8㌢。座金は両面ともクロムメッキの菊座金。

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