蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

電工ナイフ「錨」他

電工ナイフ「錨」他
 また悩ましい電工ナイフを紹介する。製造元が分かる刻印はなく、代わりに推測するしかない刻印が打たれている。いずれも個々にヤフオクで入手した。
 1枚目の写真の上の2本はグリップがスタッグホーン、一番下はジグドボーンで、1番上は刻印なし。2本目は「波」と「錨」を重ねたような打刻がある。角刃ではないが「海軍ナイフ」だろうか、あるいはそれもどきだろうか。3本目は小さいが深く鮮明な「錨」の打刻がある。
 一番厄介なのは3本目。ブレイドの先端の形状が特徴的で、これは電工ナイフではなさそう。刃を開いてみて気がついたが、なんと刃のストッパーを兼ねる背バネがない。このタイプで背バネがないなんてあり得ないことから不良品か。それとも元の持ち主が分解したものの上手く組み直せず外してしまったのか。それはないと思うのだが、これではコレクターの鑑賞用にしか用途がない。グリップのサイズはいずれも12.5㌢。

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 おまけに古いスタッグホーンのナイフを3本。2本目はブレイドが丸形で、リカッソに星形の中に○に「I」のマークの打刻がある。詳細不明、推測不可。1本目のボルスター(口金)は真ちゅう製。これらもヤフオクで入手した。グリップのサイズはいずれも12.2㌢。

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