蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

「ハリマ肥後」

「ハリマ肥後」
 昨夜、部屋の照明を消して暫くすると耳元で「プーン」とあの耳障りな音。もう蚊の季節がやってきたようだ。耳の当たりを手で払うと聞こえなくなったが、また暫くすると「プーン」。どうも蚊に好かれやすいようで、毎年悩まされる。刺されないうちにと明りをつけて電気香取を探し、新しいマットをセットしてスイッチオン。今年初めてお世話になった。

 所蔵する肥後守・肥後ナイフには1本1本それぞれ思い入れがあるが、中でも刃の形状が一番“美しい”と思っているのがこの「ハリマ肥後」。ヤフオクで入手した。所有している他のハリマ肥後と比較しても、作りに格段の差がある。刃は入手した時のままの状態だが、未使用だったようで研いだ痕跡は見られずサビもなしのベストコンディション。残念ながら箱はついていなかった。
 肥後守・肥後ナイフは大まかに廉価版と高級版の2種類があり、廉価版は主に学童たちの鉛筆削りや工作用だったようで全般に作りが雑。これに対し高級版はそれなりに丁寧な作りで、鞘は真ちゅう製のものが多く、座金もほとんど菊座金が使われている。この「ハリマ肥後」は、鞘が真ちゅう製ではないが高級版の類いだろう。
 サイズは鞘長9.8㌢。鞘は厚めのステンレスで、刃は割込。座金は真ちゅうの菊座金。

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