肥後守正藤
「肥後守正藤」
昭和54年(1979)に発行された「暮しの手帖」59号に「220本の肥後守をテストする」という商品テスト企画が掲載され、その1ページ目(P102)に使われていたイラストの縦折り肥後守がこの「肥後守正藤」。ヤフオクで入手した。
このページを見た時、写真を使わずイラストを掲載しているので「どうして縦折り肥後守のイラストを」と不思議に感じた。縦折り肥後守は、戦後になるとほとんど製作されていない。テストの対象となったのは、都内の文房具店や金物店などで当時販売されていたもので、全体写真を見る限り紐通し穴がある横折り鞘のものばかり。旧タイプの「肥後守正藤」はテストの対象外だったようだが、遊び心でイラストが使われたのではないかと勝手に推測している。
サイズは鞘長8㌢。鞘はクロムメッキで、しっかりとした作りの逸品。刃は割込。チキリ穴あり。