蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

「高千穂肥後」2種

「高千穂肥後」2種
 今日はIさんのフリーマーケットの開催日。1カ月半ぶりにIさんの顔を見に会場のスーパーマーケットの駐車場に行ってみると、いつも10店近いブースが並んでいる芝生スペースに人影なし。一角に見覚えのある黒いミニキャブが1台止まっているので近づいてみると、やはりIさんだった。
 運転席のIさんは、買ったばかりというスマホをいじっていた。声をかけると、昨日降った雨で芝生スペースがぬかるんでいるので今日は中止とのこと。今後の開催予定を聞くと、体調が芳しくないこともあり、あと5月と6月の2回開催したらこのフリーマーケットを閉じるという。もう10年近いお付き合いで、毎月1回会いに来るのを楽しみにしていたので残念だ。

 肥後ナイフの「高千穂肥後」は、蝶のマークと「高級」の2種類の刻印がある。
 蝶のマークの方は、「登録」の下にシンプルな蝶の図柄と「印」、「高千穂肥後」「本割込」の刻印が打たれている。ネーミングから九州産を匂わせるが、登録があるのでやはり兵庫県三木市周辺の製造元のOEMかな。何となく作りが「肥後隆義」に似ていると思うのだがどうだろうか。
 サイズは1枚目の上の特大が鞘長11.7㌢で、鞘は黒メッキ。下の中サイズは9㌢で、鞘はクロムメッキ。座金は両面ともクロムメッキの平座金。刃材は割込。

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 2枚目の写真の「高級」の方は、刻印が違うだけで作りは蝶のマークとほぼ同じ。鞘はクロムメッキで、サイズは大が鞘長10.5㌢、中が9㌢。座金は同様の平座金。鞘に「本割込」の刻印はないが刃材は割込。
 刻印は異なるが、どちらも比較的丁寧な作りで、肥後ナイフとしては上クラスだと思う。刃の鍛接線のラインもきれいだ。

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