蔵の春

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電工ナイフ「虫」と「富士山」

電工ナイフ「虫」と「富士山」
 昨日は所用で富士山の麓、裾野市須山の市営十里木キャンプ場に行ってきた。途中、須山の集落を過ぎて曲がりくねった上り坂が始まる辺りから渋滞が続き、マニアル車なのでサイド発進の繰り返し。いつもなら30分もかからない道程が1時間半も要してしまった。原因は工事か事故だと思ったら、富士サファリパークに入る観光客の車。ほとんどが関東一円からのようだが、関西のナンバーも目についた。まだゴールデンウィークまで1週間もあるのにと思ったが、混雑する前にひと足早く楽しみに来のかもしれないな。

 さて、今回はちょっと変わったマークの古い電工ナイフを紹介する。1枚目の写真の上2本には、ブレイドの根元のリカッソに虫の刻印がある。もう1本は「富士山」のような山と商標の文字、それに「SPORT」のように読み取れるアルファベットの刻印がある。この虫は何だろう。クワガタに似ているようで似ていないし、分からないな。
 このタイプのナイフは、「電工ナイフ」「海軍ナイフ」などと呼ばれて市販されたようだが、この3本は刻印から一般的なポケットナイフとして販売されたものだろう。詳細は分からないが、おそらく「富士山」はアウトドア用のスポーツナイフではないかと推測している。
 作りは先に紹介した電工ナイフ「波」と良く似ているが、ブレイドが明らかに異なり、こちらは3本とも丸形と呼ばれる先の方が膨らんだ形状。ボルスター(口金)は海軍ナイフ、電工ナイフと同形の古いタイプで、グリップはいずれも牛の骨を成形したジグドボーン。模様が「波」とよく似ており、これも同じ製造元かもしれない。
 電工ナイフ類に関しても専門的な知識が乏しい上に、似て非なるものも多く、その逆もある。好き勝手な推測にご容赦を。

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