蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

「カネ駒」肥後守

「カネ駒」肥後守

 早いものでブログを始めて丸1年が経った。この間、10日ほどお休みを頂いたが、それ以外は何とか毎日更新することができた。ブログの中身は始めた頃に考えていたものと少しイメージが違ってしまったが、まあ続けられたということで良しとする。

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 さて、今回紹介するのは肥後守の代表格「カネ駒」のオーソドックスな大サイズと特大サイズ。刻印は今更いうまでもないが2本とも「商標登録」「肥後守定」、その下にお馴染みの逆Lの中に「駒」のマークが打たれている。

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 サイズは2枚目の写真の上の特大が鞘長12㌢、下の大が鞘長9.8㌢。いずれも光沢のクロムメッキが施されている。刃材は割込で、刀身に「本割込」の打刻がある。刃厚は特大が2.8㍉、大は2.7㍉。座金は両面とも真ちゅう製の平座金。チキリは厚めに成形されており、見るから丈夫そうだ。

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 「カネ駒」の永尾駒製作所は、肥後守の黎明期から今日に至るまで作り続けている唯一の製造元。“ザ・肥後守”ともいえる「カネ駒」をはじめ、廉価版から高級版までバリエーションが実に豊富で、その上にOEMも驚くほど多い。
 したがって生産量も半端なく、必然的にいつの間にか蒐集品が増え、私の蒐集リストの中では最も数が多い。3枚目の写真はその内の1つ「さよなら三木鉄道」(大サイズ)。
 何年か前に後継者問題から廃業の噂が立ったことがあり、その頃に蒐集したものがまだ幾つかあるので、その内に順を追って紹介させて頂くことにする。