蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

「スポーツマンナイフ」

  ブログを開設して早いものでちょうど1カ月。連休2日目の今日は、午後から物置小屋に入って電工ナイフ類の整理・分類をした。肥後守・肥後ナイフは製造元が分かる刻印が鞘の表面にあるのに対し、電工ナイフ類はブレイドやリカッソの部分に打たれているので1本ずつ刃を開いて確認しなければならず、思いのほか時間がかかってしまった。
  肥後守・肥後ナイフ類はもっぱら銘にこだわって蒐集したが、こちらは古いタイプであれば何でも良かったので、木箱に眠っていたジグドボーンのグリップのものを分類してみると、無刻印の製造元の分からないものが全体の3分の1余もあった。これをどう紹介するか悩みそうだ。
 
 電工ナイフ類は後日少しずつ紹介するとして、今日の本題は「スポーツマンナイフ」という銘の折り畳みナイフ。
 スポーツマンにナイフが必要か?と思うが、銘は確かに「スポーツマンナイフ」。学童向けに販売され、鉛筆を削るために筆箱に入れておいたものではないかと思う。
 ヤフオクで複数の肥後守や肥後ナイフがセットで出品されたものを落札すると、よくその中に混じっておまけのように付いてくるので、知らない間に本数が増えてしまった。蒐集対象外だったため刃は研ぐどころかサビも落としていない状態だった。
 鞘が真ちゅう製とクロムメッキ製の2種類あり、大きさも鞘長10㌢と8.8㌢がある。鞘の表面に右から「登録」と「スポーツマンナイフ」の文字、裏面には優勝旗とグローブをした左手を伸ばしてボールをチャッチした野球選手と思われる図案の刻印が打たれている。表面の刻印はどれもシャープだが、裏面の刻印は個体によっては何の図柄か分からない状態のものもある。
 掲載するに当たり、カテゴリーを「肥後守」としたが、これは番外である。このナイフが肥後守・肥後ナイフの類いではない理由は、電工ナイフと同じく刃がスリップジョイント方式であること。
 刃材は割込で、小刃が付いている。刃にはネイルマークも入っている。1枚目の写真の左4本は紐通し穴がないが、中間の4本には穴がある。右から2本目は電工ナイフのようにリングが付いている。

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