蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

真ちゅう製の縱折り鞘の「丸金」肥後守

真ちゅう製の縱折り鞘の「丸金」肥後守

 ちょっとお休みするつもりが、ずいぶんご無沙汰してしまいました。お久しぶりです。
 ところでヤフーのブログが今年12月15日でサービス終了となるとのこと。このままにしておくと書き込みも閲覧もできなくなり、記載したデータも全て削除されてしまうようです。指定された他社のブログに移行できるようですが、その作業は個々にやらなければならないとのこと。さて、どうしたものかと思案しています。
 終了までにはまだ時間がありますので、とりあえず未掲載のものを紹介しながら今後の方策を考えたいと思います。


 再開第一回は、戦前に作られたと思われる真ちゅう製の縱折り鞘タイプの肥後「丸金」肥後守

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 刻印は、「商標登録」と丸の中に「金」の刻印、その下にタガネ彫りで「肥後守」が刻まれている。

イメージ 2

 サイズは鞘長7.9㍉で、鞘材は薄めの真ちゅう板。刃材は割込みで、刃厚は1.4㍉。刃は戦前ものに多く見られるトンガリ刃で、シノギのラインが残っている。座金は両面とも真ちゅう製の菊座金。チキリは小さく薄めに丁寧に成形されている。

イメージ 3

 真ちゅう製の鞘のものは高級版ということだが、この個体のように戦前のものは鞘材が薄いものが多く、雰囲気は良いがペラペラ感が拭えない。ただし刃材は上質で、切れ味は良い。比較的丁寧に研ぎを重ねて使われていたようだ。