蔵の春

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バイカモの開花が始まった

バイカモの開花が始まった
 今日は肥後守や電工ナイフの紹介はひと休み。初夏の眩しい陽射しが降り注ぐ好天となったので、「今年もそろそろ咲き始める頃では」と気分転換に愛鷹山麓の湧水の下流に自生するバイカモを見に行ってきた。

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 湧水は、山裾の岩間から滾々と清水が湧き出ており、水温は年間を通じて14℃位。湧水量は豊富で、昔から一度も涸れたことがないと云われている。この湧水を源とした小川は、休耕地と不動尊の参道の間を30㍍ほど流れ、下流で農業用水路に合流している。このわずかな間の流域に毎年初夏になるとバイカモの可憐な花が水面を飾る。

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 バイカモが自生しているのは、草に覆われた小川の中流域。この周辺はいつ来ても自然のままで、川面を飛び交うトンボも数多く、沢ガニもよく見かける。バイカモは、上流部に繁殖しているクレソンに追いやられて絶滅が危惧された時期もあったが、近年はだいぶ復活してきたようだ。

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 ここを訪れるのは1年ぶりぐらいで、小川の周辺は例年より雑草が深いような気がするが、砂底が見えるほど透き通った流れは変わっていない。水深の浅い緩やかな流れに、バイカモの濃い緑色の茎葉が揺らいでいる。花見頃には少し早いようだが、所々に白い小さな花が水面から顔を出していた。

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 かつて近在の小川には、バイカモが当たり前のように自生していたというが、今ではここだけになってしまった。これから夏に向かって花の数が増え、水面に梅の花をちりばめたような風流な光景がしばらく楽しめる。