蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

「独楽」のマークの肥後守

「独楽」のマークの肥後守

 この肥後守は、作りは申し分ないが残念なことに製造元など詳細は一切分からない。

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 刻印は、和独楽の図柄のマークと「NO30」、その下に「本刃付」「登録」「肥後守」が打たれている。刻印の独楽のマークはおそらく発注元に関係したものだと思うが、「NO30」は何だろう。シリアルナンバーでもなさそうだ。

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 サイズは鞘長9.8㌢で、鞘には少しくすんでいるが銅メッキが施されている。刃材は割込で、刃厚は2.2㍉。ほとんど使われていなかったようで状態は良い。座金は両面とも平座金。チキリは小さめで丸く成形されている。

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 完成度の高い模範的な作りの肥後守で、宮本製作所が協会に加盟していた頃のものの可能性もあるが、製造時期などを推測すると違うような気もする。