蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

縦折り鞘の肥後守 15

縦折り鞘の肥後守 15

 今回は、戦前に作られたと思われる縦折り鞘の肥後守を紹介する。

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 刻印は、「商標登録」と「肥後守」のみが打たれている。組合加盟の製造元によるものだろうか。3枚目の写真の一番上は、刻印が打たれている面が他の2本と逆になっている。

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 サイズはいずれも鞘長9.5㌢で、鞘は光沢のステンレス製。刃材は割込で、刃厚が1.8㍉。刃は戦前ものの特徴であるトンガリ刃。座金は両面とも真ちゅう製の小さな菊座金。チキリは丁寧に成形されている。

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 3本ともデッドストックのようで、刀身にサビが少し出ているものの作られてそれほど経っていないように見えるほどベストコンディションを保っている。もしかしたら戦後に作られたトンガリ刃かもしれない。