蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

「日本アルプス」ナイフ

日本アルプス」ナイフ

 この「日本アルプス」は、戦後に作られたと思われるちょっと変わった銘の肥後ナイフだ。

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 刻印は「正綱割込」と「日本」「アルプス」「ナイフ」が打ってある。ナイフが縦一ではなく斜めにずらして打っているのが面白い。

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 サイズは鞘長9㌢で、鞘にはクロムメッキが施されている。刃材は割込で、刃厚が2.2㍉。ほとんど使われていなかったようで、刀身の形状は良い。座金は両面とも真ちゅうメッキの平座金。チキリは薄めで丁寧に成形されている。

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 製造元は判らないが、2ちゃんねるの日本の伝統「肥後守総合スレ4」の2007年5月24日に『このオークションの左側の肥後守は「山平肥後守」で小阪富男さんの実兄の 小阪延雄さんの作です。そのお父さんが弥三郎氏で初めて横折鞘にされた方です。 その弥三郎氏又は延雄氏の手になる「日本アルプス」銘の肥後守が本当の幻の肥後守です。私も見たことがありません。だれか情報をお持ちでしょうか? 肥後守や肥後ナイフに造詣の深い「名犬ロンドン」さんの書き込みがあった
 その幻の肥後守日本アルプス」がこの個体だろうか。もしそうであれば大発見かもしれないが、製造時期がそれほど古いように見えず確かな情報もないので何とも言えない。