蔵の春

肥後守・肥後ナイフ・電工ナイフetc

「肥後守を研ぐ」2

肥後守を研ぐ」2

 今回使った砥石は、神奈川県西部にある実家の菩提寺近くの山から採取してきた。そんなに固いものではなく泥岩だと思うが正確には分からない。
 この付近は、沢やその支流、林道沿いの何カ所かにこの岩石の層が露出しており、場所によって固さや色が若干異なっている。全般に風化が進んでいるようで、良さそうな部分を取り出そうとすると割れてしまい、平らな形状の大きなものを採集するのに難儀した。

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 研ぎに使ったのは、試し研ぎ用に使っているチキリが折れた「肥後隆義」の特大サイズ。少し刃こぼれもしており、見映えが悪いが今回はご勘弁を。1枚目の写真は、予めダイヤモンド砥石600番でざっと研いだが、ざっと過ぎたかもしれない。

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 2枚目の写真は、20回ほど研いだ状態。バネ指が痛いので鍛接線がそこそこきれいに出たところで止めた。砥石になりそうな石を採集しているのに、研ぐ作業は余り好きではなく適当だ。研ぎ汁が比較的出やすいと思うのだが、事前にもう少し水に浸しておけば良かったかも。

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 3枚目の写真は、研ぎ面のアップ。鍛接線の出具合はこの程度で良いと思うが、全体的に細かい擦過痕がある。砥石の粒子がやや荒いか、研ぎが足りないのか分からない。包丁などでは使えないだろうが、まあ肥後守なら許される範囲かな。

 紹介するならもっと丁寧に作業しないといけないですね。写真の撮り方もいま一つだし、思ったより研ぎを紹介するのは難しい。今回はボツにしようと思ったが、素人のやることだから許してもらえるだろうと掲載してみた。次はもう少し頑張ってみます。